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執筆の苦痛にサヨナラ!楽にスラスラ書ける文章術
文章を書くのに苦労したことがないという人はいないと思う。
この記事を読む人の大半はnoteで記事を書いたことがある人、そして書き続けている人だと思うけれども毎回大変な思いをして書いているに違いない。
読んでいる人にはすぐに読み終わってしまう文章でも、その文章の裏側には数えきれないほどの執筆者の迷いや苦悩がある。
文章を書こうと決意しようにも、まず何を書けばいいのか考えなければいけない。ここで多くの時間が使われる。書く前から頭が痛くなって疲れる。
苦労の末にネタが思いついて、「よし、書くぞ」と決意してパソコンに向かうも、一文目で躓く。どんな始まり方がいいのか、また悩む。
一文目をとりあえず書いてみるもしっくりこない。消す。そして別の案を考えて試す。まだ、しっくりこない。消す。ちっとも進みやしない。
きっと多くの人が記事を書く上で自分に文字数のノルマを課していると思う。毎回、記事を完成させられると全く考えられないのは、きっと強く共感してくれるだろう。
一文目で躓いているのだ。そこから数百字、数千字と何の文章も生み出してくれない頭が生成してくれると思えない。
それにそんなに何を語れば良いのか。正直、言いたいことは一言、二言で終わってしまう。それを文章として成立させなければならない。ひどく遠い道のりだ。
相手に語る以上、ダラダラと書くだけではなく構成も意識してごちゃごちゃしている頭の中の言葉を整理しながら書かなければならない。とんでもない労力だ。それでも多くの人が文章を書こうとする。僕もその一人。
何回も挫折して書くのをやめているけれど、結局戻ってくる。何かの呪いとしか思えない。しかもnoteで執筆している人たちは9割以上が無報酬で、こんな辛い作業に従事しているのだ。そう思うと、やはり呪いなのだろう。
先日、文章を少しでも上手く楽に書く方法が知りたくて文章術に関する本を読みたいと思い、こんな本を借りて読んだ。
『読みたいことを、書けばいい。「人生が変わるシンプルな文章術」』
という本である。アマゾンで「文章術 本」と検索したら高い評価と共に出てきた本だったので、図書館で借りた。
この本で文章術についてさまざまなテクニックを学び取ろうとワクワクした気持ちで本を開いて読み始めた。この本を読み終わることにはきっと…と凄くなった自分を妄想するのが常だ。
この本は1ページ目から面白い。引き込まれる。こんな面白い文章を書く人が教えるテクニックか、凄く気になる。そうして「はじめに」の部分を読み進めていくと、こんな文章に出会った。
「これは文章術の本ではない」
表紙に文章術と書いておきながら、文章術の本ではないと言っている。困惑した。そして最後のページまで読み進めてみると、いい文章を書く方法などないと断言して本を終えている。
結局、この本では自分の文章を良くするための方法を学ぶことができなかった。当初の期待は裏切られたわけである。こんなことを書くと批判しているように見えるかもしれないが、実際は文章を書く上で良い学びを得ることができた。
この本で著者が言いたいことは、文章を書くのに必要なのはタイトルの通り、
『自分が読みたい文章を書く』という、たった一つのことである。
著者も僕らと同様に文章を書くのを大変に感じており、この世で文章を書くという作業よりも面倒くさいことはなく、フルマラソンを走る方が楽だとさえ言っている。
文章を書くのが大変なのは確かな真実としてある。この真実は変わらない。
文章の達人のような人でも苦労するのだ。
なので本記事のタイトルは
『執筆の苦痛にサヨナラ!楽にスラスラ書ける文章術』
だけれども、申し訳ございません。サヨナラはできません。毎日オハヨウです。とんでもない詐欺タイトルでした。
でも、だからこそ著者は少しでも文章を書くのが楽しく感じるように、自分が読んで楽しめる、思わず自分で笑ってしまうような文章を書こうとする。
そうして真実をごまかす。
けど、そのように作られた文章は自分だけでなく、他人にとっても面白い文章として形になる。
そもそも自分が面白いと感じなかったら、他人も面白いと感じるはずがない。凄く当たり前なこと。他人に面白いと思ってもらえるような文章を書こうとする前に自分を楽しませなければいけない。それを忘れていた。
最初は純粋にそんな自分が楽しいと思えるような文章を書いて、それで書くのが楽しくなって、それを忘れられなくて大変でも書き続けていたんだと思う。
いつの間にか自分のことが見えなくなっていた。この本は大切なことを思い出させてくれる、気づかせてくれた。
自分が楽しめるように文章を書く。他の人に認めてもらうためじゃない。もう少し自分を労わろう。
あなたも長い間、忘れていたんじゃないでしょうか?
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