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新1万円札の価値。あなたにとってはどれくらい?

神村尚@妻を社長にしたサラリーマンです。
お金のソムリエ協会で認定講師をしています。

新1万円札の原価

新1万円札の原価、
いくらか知ってますか?

答えは20.4円です。

「たったそれだけ?」
と思ったかもしれません。

私たちサラリーマンは
会社のために命を切り売りして、
お金をもらってます。

1万円札を得るために、
貴重な時間と多大な労力を費やします。
とにかく、すごくがんばってます。

それなのに、原価はたったの20円なんて…。
なんだかズッコケたくなりますよね。

大切なのはお札に乗っかっているもの

もちろんI万円札そのものの価値が重要なのではありません。

お札に乗った感謝な気持ちにこそ、お金の本当の価値があります。

例えば、お給料は会社からサラリーマンへの感謝の気持ちなわけです。

今日は私にとってお金の本当の価値を考える良い体験があったので、ご紹介させていただきますね。

私の両親

私の両親は共働きです。
私は3人兄弟の長男で、下に妹が2人います。
私たち3人のうち2人は県外の学校にいきましたから、学費のほか生活費の負担は大きかったです。

父と母は体調を崩しながらも、
私たち3人を育てるため、
一生懸命働いてくれました。

そんな父と母がもらってきた給料は、会社から感謝の気持ちとしてもらったもの。

私たち3人兄弟は、社会を巡り巡ってきた感謝の気持ちで育てられたと言っても過言でもありません。

父と母が私たちに提供してくれた価値は計り知れまけん。
いくら感謝しても感謝しきれません。

それなのに、私は就職したての頃はよく実家に帰って、食費を節約しようとかしたりしてました。
今思い出すととても恥ずかしいです。

新1万円札を両親にプレゼント

そんな両親も今では年金暮らし。
私たち3人兄弟は実家を巣立ち、それぞれの家庭を持っています。

私も3人の子どもの父親になり、
よく孫を連れて実家にいきます。

実家で両親は気前よくご飯を作ってご馳走してくれるし、孫たちとも積極的に遊んでくれます。

最近は物価も上がったので、息子の私としては両親の経済的な負担が気になっていました。

今日は実家から帰る時に、両親に新1万円札を渡して気持ちを伝えました。

「いつもご馳走を作ってくれて、孫たちとも遊んでくれてありがとう。私を苦労して大人になるまで育ててくれてありがとう。感謝の気持ちを伝えるには全然足りないけど、気持ちとして受け取って欲しい」

両親のプライドを傷つけるのではないかと心配してましたが、意外な反応が返ってきました。

母は泣きながら「受け取っておくね」とポケットにお札をしまってくれました。

私が両親に渡した1万円には、どれほどの価値が載っていたのか、帰りの車の中で考え続けました。

とにかく今日渡した新1万円札だけでは、親孝行には全然足りないのは確かです。
これからも色々な形で親孝行していきたいと思った帰省日でした。

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