スペンサー・ジョンソン(2003).『プレゼント』を読んだ感想
いつもの習慣で週末に本屋に行ったところ、『チーズはどこへ消えた?』や『迷路の外には何がある?』で有名なスペンサー・ジョンソンさんから新しく本が出ていることに気づきました。
(と書いたのですが、Amazonにあった以下は2003年出版なんですけど、今手元で持ってる本は2022年出版って書いてるんですよね。どういうことだ。)
と言っても元になった内容は結構前に出た『人生の贈り物』と似ているらしく、ご本人も既に逝去されているので最近新たに書き起こされた内容というわけではないようですね。
結論として伝えたいことは、現在の瞬間を生かすには3つの方法があり、
・現在に生きる
・過去から教訓を得る
・未来への計画を立てる
ことが大事だということ。
p83にもうちょっと詳しめなまとめが書いてあります。
ここからは個人的な経験を、本の内容に突き合わせて考えてみます。
「現在に生きる」というのは意外と難しいことだよなと実感しています。
仕事とプライベートで分けて考えてみると、私の場合、仕事ですら現在に集中できていないことがまだまだ多いです。
仕事の恩師で、会議の後にこんなことをしょっちゅう聞いてくる方がいました。
「今の話聞いてた?どういう話だったか説明してみて」
自分がファシリテータや議題提供者、集まった人の中で重要なポジションを務めている場合は集中していることが多いですが、
そうではない場合、意外とちゃんと聞いてないことも多くないですか?
この質問をされたとき、あ私意外と集中できてない・・・と実感しました。
わかりやすいので仕事の例を出しましたが、プライベートでもあるあるですね。
最近ジムで水泳をすることがあるのですが、泳いでる最中でも
「この前やった仕事、もうちょっとこうすれば上手く行ったかなあ。」
なんてことを考えてます。
そんな感じに意外と現在に集中ってできていないものだなと思いました。
この本を読んで、もっと"いま"に集中できるようにしようと思わされました。
ついでに話すと私はスキューバダイビングが好きです。
これが好きな理由は色々ありますが、1つは「現在に集中できる」からだなと思いました。
私はまだこのスポーツを始めて2年ほどで頻度も多くて月1です。
人間が生活するには不可能な環境で機材にかなり頼るスポーツですので、あまり慣れていないうちは不安も大きいです。
「オクトパス(酸素を供給してくれる口に加えるもの)は正常に動作しているか?」
「水深は下がりすぎていないか?」
「酸素はあとどのくらい残っており、いつ地上へ引き返すべきか?」
など気にすべきことがとても多く、現在に集中することを強制されます。
地上にいるよりも今を生きていることをより強く感じられるんですよね。
もちろんそれだけが好きな理由ではなく、普通に海が大好きというのも大きいんですが。
次に「過去から教訓を得る」ですが、個人的にはこれがとても苦手です。
というのもここに書くのも憚られ、記憶喪失になりたいレベルの過去が複数あり、絶対に思い出したくないからです。
でもアニメやドラマのように都合よく記憶喪失などは起きてくれないもので、忘れようと頑張るほど思い出されます。
結局、過去に向き合わずには現在を生きられない、ということにやっと最近気づきました。
個人的にはここに向き合うようになったのが一番の進歩ですね。
ちなみに最近カウンセリングの人からこんなことを聞いて、心に留めておこうと思ったので書いておきます。
相談することは大事ですね。わかってはいるのですが、なかなかできないタイプもいるんですよ。わたしみたく。
最後に「未来への計画を立てる」ですね。
ここは3つの中ではまだできている方ではあります。
2、3年といった粒度が低く、長めの計画を立てることはそこまで苦手ではないかなと思います。
ただその大きな計画から細かい計画に落とし込んで、それを実行に移していくことが苦手です。
計画立て自体は好きだしそこまで苦手ではないと思っていたのですが、実行に移せてないということは計画自体に問題があるのかなと思い始めました。
あと、計画を立てているうちにそれ自体が億劫になってきて、また無計画な生活を送り始めるというパターンもあります。
わたしの場合、計画を立てるための計画を立てることも必要そうです。笑
現在と過去に向き合うことと比べると、未来について考えるのはワクワクして好きなので、今まで通りより良い方法を模索し続けようと思います。
この本に書いてあること自体は、目から鱗という内容なわけではなかったです。
でも漠然とそうだろうなと思っていた内容をうまく言語化してくれていて、自分の今の考えを整理するきっかけになりました。
『チーズはどこへ消えた?』や『迷路の外には何がある?』を読んだことがある人はわかると思うのですが、この本も他と違わず寓話として書かれているので、内容がとても入ってきやいです。
本で言いたいことは確かにこの記事の最初に書いたことが全てなのですが、それだけで「よし行動しよう!」とはなりにくい気がするので、ぜひ本を読んでみることをオススメします。
以上感想でした。