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【2024/8/23-30】夏の欧州旅行 その②ハノーヴァーのトラム博物館

こんにちは!フランスにワーホリ滞在中のkamikoといいます。
8月にドイツ・デンマーク・ポーランドを旅行しましたので、その際の写真を振り返っていきたいと思います。

前回の記事はこちらです。

ÖBB Night Jetでハノーヴァーへ

ミュンヘン観光を終えて、次はハノーヴァーへ向かいます。オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の夜行列車であるNight Jetを利用しました。
Night Jetはオーストリアとイタリアやフランス、ドイツを結ぶ様々なルートで運行されています。
席種は個室寝台やクシェット(開放式寝台)、普通座席があります。

今回は最もお安い普通座席を利用することにしました。ミュンヘンからハノーヴァーまで44.9€でした。

Night Jetの普通座席は従来車両では対面6人掛けのコンパートメントタイプでしたが、2023年の12月に登場した新型車両ではSeat in open-plan coachという2人掛けもしくは4人掛けの座席が設定されています。今回はたまたま新型車両でした。

予約時に座席車両の欄を見たときにSeat in open-plan coachと記載があれば新型車両、Seat for 6 passengerと書いてあれば従来型です。

ミュンヘン22時50分発の予定でしたが、100分以上遅れて日付を超えたあとに列車がやってきました。ドイツの夜行列車はその日の遅延を全て背負って来るため、大幅に遅れることが多いようです。

ホームの客も疲れ切っていた

今回の座席は2人掛けで窓側でした。真夏でしたが例によって冷房が強めに設定されているので半袖では寒かったです。座席は全くリクライニングしなかったので正直快適ではありませんでした。

今回乗車したseat car
USBの充電ポートのほかワイヤレス充電も可能

あまり眠れなかったので、行ける範囲で他の車両も探検してみました。カプセルホテルみたいな寝台車(mini cabin)が快適そうでうらやましかったです。

洗面台は新型車両らしくピカピカ

寝たり起きたりを繰り返しながら、いつの間にか夜が明けてきました。
元々余裕のあるダイヤだったこともあって遅延は回復してきており、ハノーヴァーへは結局45分遅れで到着しました。

ハノーヴァー到着 ブルートレインみたい

朝のハノーヴァーをふらつく

朝の7時半に駅に到着して予定まで時間があったので、トラムに乗ってドイツの有識者から紹介してもらったリンマー通り(Limmer Strasse)に行ってみることにしました。

リンマー通り

リンマー通りは自家用車の進入が制限されており、トラムやバス、自転車が行きかうトランジットモールとなっています。夕方から夜にかけては飲み歩きでにぎわうらしいのですが、今回は早朝に訪れたためパン屋で朝食をいただきました。

トラムがいない合間にバスが通行する
ドイツっぽいパン

ハノーヴァートラム博物館

今回のお目当てのトラム博物館に向かいます。
トラム博物館は3/31~10/31の毎週日曜日と祝日のみ営業しています。ボランティアによって運営されているので、このような限られた日時のみオープンしているようです。
ハノーヴァーの中心市街地からは離れた場所にあるので、トラムとバスを乗り継いで向かいました。

日本人の方の旅行記があったので参考にさせていただきました。

ハノーヴァーでは「シュタットバーン」と呼ばれる、平たくいえば日本での路面電車のイメージよりはネットワークが大きめの、中心市街地と郊外部を結ぶシステムが整備されており、トラムとひとくちにいっても地下区間や高床ホームがあったりと、近郊鉄道としての側面があります。
参考情報として、ハノーヴァーのシュタットバーンネットワークの総延長距離が約123kmなのに対し、日本最大の路面電車網を持つとされる広島電鉄の営業路線総延長は約35kmです。ちなみに広島とハノーヴァーは姉妹都市提携しています。

市街地にも高床ホームがあって新鮮

このシュタットバーンでKronsbergまで向かい、そこでバスに乗り換えます。バスといっても利用者が少ないためか中型タクシーのような車がやってきました。

今回利用した「バス」
車窓には畑が広がる

15分ほどバスに乗り、Wehmingenというバス停で降りました。ここから徒歩10分ほどでトラム博物館に到着します。
バスにはほかに3人ほど乗っていましたが、その全員が同じバス停で降車し目的地も一緒でした。そのうちの二人が何度もトラム博物館に来ているドイツ人とのことで、親切にも同行して博物館を案内してくれました。

博物館の入り口

おばあちゃんと40代くらいの男性の二人組だったので、どういう関係かと聞いてみるとなんと親子でした。なんだか微笑ましいですね。

博物館は鉱山の跡地を活用したもので、建物内の展示と車庫での車両の展示、さらには動態保存されているトラムに乗車して敷地内を1周できる線路もあります。

こんな感じで大量の路面電車が展示されている
刻印機の展示 なかなかニッチ
ブタペスト最初期の地下鉄車両
内部がチャペルになっている車両もあった 結婚式ができるとのこと
校外学習に使われたのか黒板と勉強机がある車両
左が旧東ドイツのマクデブルグの車両
右は旧西ドイツのハノーヴァーの車両
東西でデザインの傾向の差があるとのこと
右の2つの車両はハノーヴァーの旧塗装
クリーム色の塗装の次の時代だそう
立派な模型もあった

案内してくれた男性はハノーヴァー近郊にお住まいとのことでした。男性が10代のときに新たな地下路線が新設され今のようなシュタットバーンのシステムが確立したとのことです。既存の路面電車のネットワークを活かしながら、都市近郊部のアクセスも拡大していくこのような手法は日本ではみられないですね。

中心部にあるSteintor駅
地上と地下両方に駅がある乗り換え拠点

かなり熱心に案内してくれましたが、お母様は途中で疲れたようで「息子は話し出したら止まらない」と言いながらカフェで休んでしまいました。

あまりにも熱心に説明してくれたので、帰りのバスの時間があっという間に来てしまい、動態保存の車両に乗る機会を逃してしまいました。宿題事項が残ってしまったのでいつか再訪したいと思います。

エッセンへ

トラム博物館を後にしてハノーヴァーの駅に戻りました。この後は友人との待ち合わせのためエッセンに向かいます。

次回に続きます。

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