山とコーヒーと(丸山湿原編)
こんにちはマスターです。
天候不順や用事やなんやらでしばらく山を歩けておりませんでした。
久方ぶりの山歩き先に選んだのはこちら
「丸山湿原」
です。
いや、山じゃねーのかよっ!
とつっこまれそうですが湿原までの道中は山の中を歩きますのでご安心くださいませ。
丸山湿原とは
料理の鉄人が降りてきそうな駅構えのJR道場駅からスタートです!
下車して左手に進み踏み切りを渡って登山口までの一本道を20分ほど歩きます。
<今回のルート>
・千苅ダム
・大岩ケ岳
・丸山湿原
山の裾野から紅葉がはじまっていたりどんぐりが落ちていたりやや秋の気配を感じながら歩いていきます。
ちなみに気温は12℃ということでアウターが必要です。
しばらく歩くと最初の目的地千苅ダムがある
千苅貯水場に到着。
正面突破は不可のようなので壁伝いに歩みを進めていきます。
見事に紅く染まった紅葉がマスターの心をふっと高揚させます。
いよいよ千苅ダムのお目見え。
国の登録有形文化財に登録されている千苅ダムは雄大で存在感があります。
このダムからは神戸水道を通じて神戸市民へ供給されているようで大阪府民からすると琵琶湖みたいな存在ですね。
せんがりはしを渡りいよいよ大岩ケ岳へ向かいます。
登山口は非常に分かりにくく行ったり来たりを繰り返してようやく発見。
発見後は金網沿いに進んでいきます。
11月という時期は気温の予想がしにくく
暑がりのマスターにとってはウェア選びが難しいのですが今回試しに着てみたのがオクタ素材を使用したミッドレイヤーです。
陽の光にかざすと透けるのですが軽くて起毛しているうえに吸汗速乾性があるため今時期から活用できそうなやつですね。
大岩ケ岳までは大人1人分ほどの道幅をずんずん進んでいきます。
低山なので斜度もキツくなく歩きやすい。
木々の隙間から陽が当たり明るいのでスキップしたくなるようなテンションにさせてくれます
(実際に山でスキップしたら危険)
分岐が多く整備されたルートではないので所々にある色テープと先人達の踏み跡を目印にして進みます。
大岩ケ岳頂上が近づくにつれ斜度がだんだん急登になっていきます。一歩ずつ進んでいくと、、、
道場駅から2時間ほどで大岩ケ岳登頂です!
肌寒かったスタートは過去ことで現在の気温は20℃で暑いっ。
オクタのミッドレイヤーを脱ぎ捨て360度の風景を見渡せるポジションを陣取りおにぎりタイムへ突入です。
おにぎりをもう一個持って来ればよかったなとちと後悔しましたが次の目的地の「丸山湿原」へ向かいます。
急登を下る時は一歩ずつ慎重に少しずつ足場を注意しながら下りていきます。
東側の斜面を下るため木々の種類が異なり色んな山の表情を体感できるので1山で2度美味しいみたいな感じがいいですね、
丸山湿原へは車でも行けるようで近くの駐車場が利用できます。
こちら↓
ただ駐車場から湿原へのルートは不安定なぐちょぐちょ道なので長靴や汚れてもいい靴でくるのを激しく推奨します。
こんな感じ↓
湿原付近には当然ながら水回りの生物が生息しており中には天然記念物まで生息しているとか。
「ふーん」と看板を一読したマスターにこの後襲いかかる出来事を誰が予言していたのだろうか、、、
さて、大岩ケ岳から歩いて30分程で丸山湿原へ到着です。湿原は木製の橋を渡って侵入すると周回コースへつながっており湿原をぐるっと回れます。
湿原内にはススキのような植物が生えており
それらを眺めながら右回りのルートを進み中央に位置する視点場を目指します。
視点場は丸山湿原の生物や植物を確認するような場所で先客の人はカメラで秋の訪れを撮ってましたね。
せっかくなので映えスポット的な先端まで行って自撮りしてみましたがベージュの背景にマスターという構図はまったく映えなかったので黙って画像は破棄しております、、、
さぁ、気を取り直してコーヒータイムです!
美味っ
ここまでの道程を振り返りながら山の景色に囲まれて飲むコーヒーはスペシャルティーとかナチュラルとか品質がどうとかの理屈など抜きにして美味いですねー。
コーヒータイムで身体を休めた後はスタート地点のJR道場駅を目指して下山開始です!
ここまでは順調だったマスターの山歩き、、、
あとは駅へ向かうだけだった。
しかしその道中でそれは起こった、、、
マムシ三兄弟との遭遇
湿原を離れて通常の硬い土の上を歩いていると落ち葉がガサガサと揺れる音がする。
「自分の足音かな」と歩みを止めてもガザガザと聞こえる。
自然と音のする方を見ると細長いグレー色のものが動いている。
直感的に「マムシかっ」と認識したが音の割には鉛筆ぐらいのサイズだったのでそのまま横を通り抜けました。
しばらく歩くとまたガザガザと音が。
「またマムシか?!」と先ほどの出会いが頭をよぎり音がする方へ視線をうつすと、、、
「正解」
クイズ番組のピンポーンという正解音が響く。
「いや、全然嬉しくないけど!」
今度のやつは割と長くて目の前をゆっくりと横切っていく。
息を殺してやり過ごした後は自然と歩くスピードが早くなる。
「もうええって!」
驚きからか自然に漏れる声。
そして長男が現れた。
「うおっ!」
辺りに響くマスターの声。
今度のはデカくて何か黒い。
スマホで撮る余裕など全くない。
不覚にもその場で固まるマスター。
長男はこちらへ視線を向けゆっくり波打つようにゆらゆらと迫ってくる。
一瞬で背筋に冷たいものが流れる。
「ヤバっ」
と思うが身体が動かない。
固まっていると興味をなくしたのか長男は急に進行方向を変えて脇の木々の中へ消えていったのだった。
その後のマスターは一度も立ち止まらずに下山したのは言うまでもないだろう。
帰りもかまぼこ型踏み切りを渡りJR道場駅に到着です。
2ヶ月ぶりの山歩きは中々に濃密な内容でしたが(主に後半が)身体は心地よい疲労感に包まれJRに乗って無事に帰宅できました。
初めて着てみたオクタ素材のウェアは20℃ぐらいまでの気温下なら快適に過ごせ暑がりのマスターにとっては吸汗速乾性の相性が良かったです。次回以降にも着てみようかと。
<マスターの山歩き記録>
日時:2022年11月7日(月)晴れ
場所:兵庫県宝塚と三田市/大岩ケ岳-丸山湿原
山歩きタイム:4時間49分(休憩含む)
走行距離:10.9km
持ち水:500ml×2本
持ち湯:500ml×1本(コーヒー用)
コーヒーは山で飲むのがやっぱり美味い
かみかわ珈琲焙煎所
マスター