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娘に伝えたい「女性がリーダーになること」

私(妻A)はこの1年間、娘の保育園の保護者会の会長をしていました。役員経験があったわけでもなく、ただ大好きな保育園の運営の役に立つことができるなら、という気持ちで立候補しました。

保護者会の役員決めは、毎年難航すると聞きます。実際、娘の保育園でも会長以外の役職は「くじ引き」で決まり、役員というのは敬遠されると実感しました。みんな、できることなら関わりたくない(笑)。

今回、立候補・就任したことで「女性がリーダーになる」ということについて理解が深まりました。周囲の反応、周りの女性たちの考え方などを踏まえてnoteに書きたいと思います。(まだひらがなしか読めない娘も、いつかこの記事を読んでくれるだろうと思いながら。)

過去の会長はみんな男性

今年度、年長クラスから4名の保護者会役員を選出することになりました。会長、副会長、会計、会計監査の4名です。私(妻A)が就いたのは会長ですが、歴代の会長は全員男性でした。そして会長以外の3名の役職に就くのは、全員女性だったということもわかりました。とても不思議に思いました。日々の保育園の様子を見ていると、子どもの送迎や先生とのコミュニケーションの多くを母親が担っている印象です。そういった環境であっても、これまで「会長職は男性」だったのです。もちろん、保育園にあまり来ない父親が会長をやるのはヘンだと言いたいわけではありませんが、「女性が会長をやるなんて」といった感覚がありそうです。以下の詐欺師症候群が関係しているかもしれません。

詐欺師症候群(インポスターシンドローム)
 何かを達成しても成功を自分の力によるものだとは考えられず、ただ運がよかっただけだと思い込んでしまう、自己評価が低い心理状態のことです。仕事や社会で経験・実績を重ねてきたにもかかわらず、自分に自信を持つどころか、自分のキャリアは偽りで周囲を欺いているだけだと後ろめたく感じたり、いつか自分が“詐欺師”であることを知られるのではないかといった不安にさいなまれたりするのが特徴です。こうした傾向は一般に男性より女性のほうが陥りやすいといわれています。    「日本の人事部」より抜粋

誰も「女性がリーダーになる」と思っていない

無事に今年度の役員が決まり、役員一覧表が保育園に掲示されました。するとママ友からの反応で一番多かったのは、「会長は、パパだと思ってたけど、ママだったんだね!」というもの。これまで会長は男性が務めてきたため、当然の反応ですが、私はちょっと残念に思いました。

この経験から私が実感したのは、女性自身、自分がリーダーになることを想定していないし、女性がリーダーに就くことも想定していない、ということ。ひょっとすると「リーダーは男性がやるもの」という長年のすりこみによる、アンコンシャスバイアス(無意識な偏見)のひとつなのかもしれません。

私は「大志を抱く女子たちの集まる女子大」で学び、男性に頼らず何でも自分たちでやるのだという教育環境で育ちました(笑)。だからこそ今回の経験は意外な発見であり、自分の認識と社会の認識に、大きな違いがあるのだと学びました。

環境が人をつくる

先ほど、私は女子大で男性に頼らず、というか男性に頼れなかった環境で育ってきたと書きましたが、その後の仕事でもそうでした。新卒で外資系メーカーの人事に配属されましたが、入社3年目で会社の採用業務(新卒・中途・障がい者)を1人で担うことになり、その頃は本当にあっぷあっぷしてました。「なんで私ばっかり!!」というお決まりの愚痴を内面に押し込み、終わらない仕事を無理やり切り上げて帰る日々。今思えば、この頃の経験が「自分がやるしかない!」という気概とリーダーを担うことは当然だ、自己認識につながっていったと思います。まさに人の認識や行動は、その人が置かれた環境から形作られるんだな〜と。

誰もがリーダーになれるということ

この春小学生になる娘は、これからいろんなリーダーを見て成長していきます。保育園では女性が園長職を担うことが多い中、小学校以降は男性が校長・副校長・・・といった○○長を担うことがどんどん増えていきます。そういった、「リーダーは男性だよね」と言わんばかりの環境に置かれていくわけですが、娘には、自分がやりたいと思ったら、男だとか女だとかは関係なく、自分の情熱とか使命感とか成長とか、そういったことを大切にして、手をあげてもらいたいと思います。私は親として、その姿を応援できるようにしたいですね。



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