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「MASTERキートン」の面白さをうまく説明できなかった私とはさようなら。

初めて読んだのは父が知り合いの床屋さんから貰ってくる、ビックコミックに連載されたいたものだったと思う。小学生だったから、ビックコミックを読むにはだいぶ早すぎると言うか、割と常識のある方の親だと思うのに小学生女児がビックコミックを読むことを特に止めなかったのは謎。

そんなビックコミックの中にMASTERキートンは掲載されていた。何話目かは覚えていないが、とにかくすごく面白かった。
私は受験と就職活動はすべて漫画の知識で乗り越えたんじゃないかってくらい漫画の知識しか頭に残していないのだが、特に人生で助けになる知識を与えてくれた漫画ベスト5にMASTERキートンは入っている。

「MASTERキートン」の一番おもしろいところ

MASTERキートンの話を漫画好き仲間ですると、「考古学の話が面白い」「SAS時代のサバイバル知識で生き残るのが面白い」「教養が深まる感じが良い」とか言う結論になるんですよね。そんなようなこと自分でも言うし。
でも自分で言っていて、長年違和感があったんですよ。
「そうなんだけど、そうじゃないんだよな…」
「面白さをうまく説明できてないな…」みたいな

それで今回、考えてみましたわ違和感の正体。
たぶん、「考古学漫画」でもなく「元特殊部隊軍人漫画」でもないところにポイントがあるんだわと思ったんです。

キートンは命の危機レベルの窮地に立たされた時に考古学、SAS時代、すべての知識を総動員して生き残っている。何なら動物学者のキートンの父親との子ども時代の思い出も総動員する。(例のよく訓練された犬をいなしたシーンです。太平さんとの思い出ね。)

そしてその知識を単品使いしないような物語展開が多いんですね。

キートンが「一見無関係に思えるような事柄の知識を組み合わせて使い、ピンチを乗り切った瞬間」を読み取れた時に私は「うわあああああ面白いいいいい」ってなるんだなと思ったんです。

なので、今度から漫画好き仲間と話している時に「キートンのどの辺が好き?」と聞かれた時の答え方が見つかりました。

キートンが持ってる考古学と特殊部隊時代の知識を単品で使うのではなくて、それらを組み合わせて応用させて窮地を脱するところが面白くて好き。
あとそれを一本の物語にする作家さんの知識と構成力も凄くて好き!
(超早口で)


面白い上に賢くなれる素敵漫画だよ、読んでね!

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