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厳島神社で風水を考える


気は風

風水は占いや開運を謳うラッキーアイテムが全面に出ている部分と環境学としての地味な部分の両方があるのではないかと前々から考えていました。
その時に出会った本がそのものずばりの「風水という名の環境学」でした。

風水という名の環境学 上田 信 著

風水は孝の頂点で、親に良き墓を見つける、それが子孫に良い影響を与える、ということに寄り添って繁栄してきたもの。
え〜?墓?
と正直思いました。別に墓は実家がどうにかしてしまっているしなあと思いながら風水についてはちょっと距離がありました。
 先日、はじめて厳島神社を訪れたのですが、かの有名な鳥居が見えた時、あまりの感動に…
って実は感動は湧き起こってきませんでした(済みません)。
気になって仕方なかったのが、「風」でした。

弥山を臨む

厳島神社の奥に弥山という霊山が聳え立っています。この弥山から風が強く弱く風が吹き降りていました。生憎の天候がその風を明確に届けていたので、感度を上げなくても充分に風を感じることができました。

厳島神社

厳島神社の御祭神は宗像三女神です。海上安全に秀でた女神と伝わります。創建は推古天皇の時代。平家が手厚く信仰したことは有名です。

訪れた時は潮が満ちてゆく時間帯で、本殿へ水が迫りはじめていました。風は弥山から吹き降りている感じだったので、満ちる潮の向きと対峙する感じです。満ちる海水と逆向きに風が流れて波が起きます。ポコっとエネルギーの溜まり場ができていくイメージでした。

神社は鍼灸の役割なのかも

パワースポットはエネルギーが集まっている場所と言いますが、漢方や中医学は溜まったり、停滞することは良しとしません。多くの神社はエネルギーの集まる場所と言いますが、仮説の1つとしてある、そもそも溜まった強いエネルギーを流すためのツボ押しなのだということは本当のように思いました。
風水という名の環境学の次に読んでいる「風水講義」という本に竜脈は経絡、龍穴はツボという記述があります。自然の気の流れを見るのが風水で人の気の流れを見るのが鍼灸です。
漢方は生薬や養生をメインとしますが、暮らす環境を作るために風水は考察すべきモノと思います。

北玄関は凶、東北は鬼門、南西は裏鬼門。
季節や風、温度を考えると健康を害する要素が詰まっている。

私は風水的な自然環境考察で似たようなことをやってきたのがイスラム教だと思っています。厳しい自然環境を生き抜く知恵は風水を生み出し、イスラムの教えを構築した。人は自然の一部なんだと時間した厳島神社参拝でした。

弥山からの風は神秘に溢れています。有名な鳥居と一緒に神社奥の弥山の風をぜひ感じてほしいと思いました。


大鳥居



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