あの扉の向こうに『空につまずく日もあるさ』
あの扉の向こうには
「
少しぼーっとしてた
忙しさを思い出したくない時もある
一歩、月曜に家を出れば
またせわしない日常に戻る
そんないつもの朝
少し寒くなってきたよね
吐く息も白く、怪獣のブレスのよう
空は晴れていて眩しいくらいだ
駅までの道のりをせわしなく歩いてた
ちょうど真ん中あたりで忘れ物に気づく
悩んでいるのなら取りに帰ろう
それがボクの信条
多少の急ぎ足で仕事はまだ間に合うと
気持ちに余裕を持たせる
そうして再び家を出る
空は晴れていて眩しいくらいだ
そう思ったのもつかの間に「つまずく」
なんとか耐えてコケずには済んだ
何かに引っかかったような違和感
でも足元には何もないアスファルトの道
少し周りをキョロキョロしてみた
見上げた晴れた空は笑っていた
納得したよ
時間を削るばかりの余裕のないボクに
きっと空が足を掛けたんだね
今日は少し遅れて出社しよ
そんな日もあってもいいよね
詰り気味の日々に少し隙間を作るため
『空がボクをつまずかせた』
すぐに忘れる、ただそれだけの朝の一コマ
」
そんな、月曜の朝『空につまずいた日』の物語。。
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