あの扉の向こうに『たぶん、いまでもスキなんだ』
あの扉の向こうには
「
もう冬になろうとしてる
暑過ぎた夏の始めは心を壊して始まった
どうやって過ごしたのか
頭ではわかっていても
いろいろあり過ぎて思い出したくない
辛いことはね
でもいい事もたくさんあった
新しい出会いもたくさんあったから
そうそう、心だけじゃなく身体も壊したよ
中身も外見も、あの頃より少し変わった
いつの日かまたすれ違う事があったなら
昨日までとは違った表情で
きっとまた笑顔になれると思ってる
現実は『たぶん、いまでもスキなんだ』
なぜかっていうと
たまにいろんな表情の顔が思い浮かぶから
でも「たぶん」の域を出ないくらい
言い切れないくらいが丁度いい
それ以上は心がアラートを出してくる
簡単に嫌いになれないのが悪いところ
そういう奴だから
でももう受け入れる必要はないだろ?
『たぶん、いまでも待ってる』って言いたい
だけど、それを口にすると否定する事になるから
せっかく決めたんだから
心の奥にしまって
精一杯の情けない捨て台詞に想いに乗せて
またひとつ、季節が過ぎていく
」
そんな『たぶん、これからもスキなんだ』と伝える事なのない物語。。