「実はそれ、ぜんぶ亀山なんです!」アイコン解説
カメヤマの名を名乗っているのだから、そろそろ亀山の話をしよう。
noteで現在(2023年5月時点)使用しているこのアイコン、数年前に作ったものなのですが、亀山にゆかりのあるものを詰め込んだものなので、せっかくなので解説しようと思います。
ぜひとも「それ亀山だったの!?」と感じていただければ幸いです。
注)当記事にはFateシリーズのネタバレが含まれます。ご注意ください。
誰が気にすんねん
概要
そもそもの元ネタがこちら。「実はそれ、ぜんぶ三重なんです!」
観光名所や特産品など、有名なものはたくさんあるものの、それが三重であることが知られていないことが多いことから、一時期三重県の観光キャンペーンに用いられていました。
それのクソコラです。無断改変なので怒られたら当記事もアイコンもなかったことにします。
解説
基本的に、いらすとやのいらすとを引用する形で作成しました。でももとの「ぜんぶ三重」を使ってる時点で著作権アウトなのはそう。あと1つ異質なのがいますね…。
それでは、下図の通り時計回りに説明していきます。
①亀山市章
亀山に来ればおそらく目にするであろう、亀山の市章です。山です。亀要素はありません。この市章は2005年に鈴鹿郡関町と合併して新市政となったころに制定されたものだったと思います。
「ときめく亀山市の限りない発展」を表すその曲線は、手描きで書くにはなかなか難しかったりします(
②亀山みそ焼きうどん
亀山市が誇るB級グルメです。炒めたキャベツと肉にうどんと味噌だれを絡ませた絶品です。B-1グランプリ東海ブロックで優勝したこともあります。市内各地の食堂で食べられるほか、東海地方ならスーパーにも売ってるかもしれません。執筆している最近はベントマンで売ってた。
画像はいらすとやの「焼きうどん」のイラストです。さすがに亀山みそ焼きうどんのイラストはなかった。いらすとやにあるご当地B級グルメのイラストはおそらく「シシリアンライス」だけです。なんであるんだ。
③鈴鹿御前
三重県亀山市と滋賀県との県境、そして東海道沿いにある鈴鹿峠付近に伝わる伝説の人物です。日本初の征夷大将軍として知られる坂上田村麻呂とともに、鈴鹿峠付近に現れた鬼神または盗賊を征伐したとの伝説が残されています。鈴鹿御前の物語は様々な文献でいろいろな形で登場します。有名どころでは、京都の祇園祭の山鉾「鈴鹿山」で取り上げられるエピソードでしょうか。
(詳細:亀山市史「摂関政治と鈴鹿郡」第三項「鈴鹿峠の伝説」を参照)
現在は、鈴鹿峠近くにある片山神社に祀られているとされており、坂上田村麻呂を祀る滋賀県の田村神社と対をなすような形となっています。峠をはさんで眠る二人の間に、どのような物語があったのでしょうね。
イラストは、Fate Grand Order(FGO)のイラストを引用しました。FGOおよびFate/Extra CCC Foxtailに登場する「JKセイバー」ことセイバーのサーヴァントです。かわいいですね。マスターのみなさんはぜひ亀山市の片山神社を訪れた上でセイバー(CV:東山奈央)を引き当てて下さい。
④花しょうぶ
市の花として登録されている花しょうぶです。市役所および亀山城跡の近くにしょうぶ園があります。
なんで市の花なのかはよくわかりません。しょうぶ園があるから市の花になったのか?市の花だからしょうぶ園ができたのか?もう少し調査しておきます。
⑤もずく
突然の海産物ですが、亀山に海はないので亀山では獲れません。亀山市に本社工場を置く、山忠食品工業の主力製品がもずくです。「違う違う、これは『山忠』のもずく!」というCMでもお馴染みですね(三重県民には)。なんと公式サイトのURLはmozuku.co.jp である。
あまりピンと来ないかもしれませんが、スーパーに売られている三杯酢もずくとしてこの山忠食品のものが並んでいますし、各種プライベートブランドでも売られているようです。東海地方はそうだけど他の地方はどうなんだろう?
山忠食品インスタグラム
⑥ろうそく
言わずと知れたカメヤマローソクです。カメヤマ株式会社の工場が亀山市内にあります。その結果、国内のろうそく生産量のおよそ8~9割を亀山市が占めています。アメリカにシリコンマウンテンがあるなら亀山はキャンドルマウンテンだ。
カメヤマローソクに関してはあまりにメジャーすぎて、これこそ亀山市のものと知られていないのかもしれません。カメヤマ㈱の本社こそ大阪ですが、製造拠点は亀山市にあります。もちろん創業者が亀山さんなわけではないです(谷川さんです)。
⑦亀
亀です。とはいえ亀山市に亀がたくさんいるわけではないです。
亀山と亀のつながりとしては、諸説ある「亀山」の地名の由来のうちの一つが挙げられます。6世紀ごろ、百済から来た1人の僧が3匹の亀を敏達天皇に献上したそうです。その後、天皇は山城、丹波、伊勢の地にその3匹を放たれたとのこと。その結果、3つの地がそれぞれ「亀山」と呼ばれるようになったらしいです。
ほかにも由来は諸説あり、神の山「かみやま」が変化した説、亀の甲羅みたいな地形だったから亀山と呼ばれた説、亀甲占いに使われる亀の産地だった説、など。まあ日本全国に「亀山」と呼ばれる地名があるので、どれがどれなんでしょうね。
(諸説の出典→http://kameyamarekihaku.jp/kodomo/w_e_b/hanashi/omoshiroi/doushite/index.html )
⑧リニア中央新幹線
亀山市に途中駅ができる予定です。いつになるかわかりませんが。とはいえ、三重県内のリニア駅として県が検討を進める場所が亀山市内です。
亀山市によるリニア誘致の歴史は長く、少なくとも1992年ごろから誘致活動が行われていたようです(出典1)。そのほかの三重県内の自治体が誘致をしていたかはわかりませんが、長い間根気強く誘致を続けていたのは亀山市だけであり、結果として数年前にようやく三重県内第一の候補地として公式に方針が定められました(出典2)。
ここからは個人の意見ですが、リニア亀山駅の話をすると時たま「四日市のほうがいい」「なんで亀山?」という意見を見かけますが、そういう問題ではありません。単に亀山市“だけ”が長年誘致活動している、それだけです。他の市町村はしていません。なので候補地として優先されるべきは亀山なのです。結果はどうあれ。以上。
いやはやしかし、生きてる間に亀山の実家から「ちょっと東京行ってくる」と言ってふらっとリニアに乗る、という夢が叶うといいなあ…。
⑨高速道路
亀山といえば高速道路の要塞です。むしろ最近の多くの人にとっての亀山は「名古屋・大阪・伊勢を行き来するときに通るところ」「よく渋滞するところ」というイメージが強いかもしれません。名古屋方面へは東名阪道が、滋賀・京都方面へは新名神が、津・伊勢方面へは伊勢道が、そして伊賀・奈良方面へは名阪国道(無料自動車専用道)が伸びるという、東海と関西の間にあるハブのような場所となっています。
なので渋滞を除けば亀山市は車でどこにでも行けるすごく便利な都市です。みんな住んでほしい。いや冗談じゃなく、すでに多数の企業が亀山I.C.周辺に新工場を建ててたりするのでお墨付きです。
現在は高速道路の要塞となった亀山ですが、亀山は大昔から交通の要所でした。京(京都)と東方を結ぶ街道(東海道)の、伊勢の神宮への分岐点でした。それは鉄道が整備されてからも同じで、亀山駅は巨大ターミナルだった時期もありました。そういった意味で、亀山が現在も道路交通の要所となっていることは必然と言えるでしょう。
⑩液晶テレビ
「世界の亀山モデル」で知られるシャープ株式会社の液晶テレビの生産地でした。でした。一時期は亀山というと「あの液晶の?」と言われたものです。いやはやあのときの経済効果はすごかった。液晶テレビ生産のピーク時に筆者は亀山市で小中学生やってましたが、学校の設備やら市内の施設やらが目に見える形で新しくなっていったものです。
その後の歴史についてはここでは細かくは語りませんが(細かい事情がややこしそうですし)、今も亀山の巨大工場ではスマホ向け液晶などを生産しているらしいです。確かiPhoneとかもそうだったような?なので亀山の経済はまったく傾いていません。むしろ今も人口が微増してるらしい。誰だよ「寂れた駅前…」みたいなネット記事書いたのは。液晶バンバン作ってるときも寂れてたぞ。
⑪亀山茶
亀山は実は知られざる茶葉の一大産地です。本当です。まず三重県は、国内では茶葉の生産量が静岡県、鹿児島県に次ぐ3番目となっています。次点は宮崎県、京都府ですが、生産量でいえば三重県は京都府の約2倍です。そして三重県内での茶葉の主生産地が四日市、鈴鹿、そして亀山です。温暖かつ降水量のちょうどよい気候を利用し、亀山市内の丘陵地には茶畑が広がっています。だというのに亀山市に殴り込みに来た京都の山城列茶を許してはいけない。
亀山の茶葉で特に有名なのが「べにほまれ」と呼ばれる品種です。日本で初めての紅茶用品種で、今も亀山ブランドの一つとして生産がおこなわれています。詳しくは上記リンクからどうぞ。
ただし、三重県産の茶葉の一部は加工されて京都産として売られていたりする悲しい事情もある模様。今こそ伊勢茶ブランドを世に広めなくてはならない。ぜひ関東の方は東京日本橋にある三重テラスへお越しください。べにほまれもたぶん売ってます。
参考資料:https://www.pref.mie.lg.jp/NOUSAN/HP/77019045892.htm
おわりに
以上、アイコンの中の要素を紹介いたしました。一部、亀山のものというより単に関わりがあるだけのもの(⑧とか⑨)もある気がしますが、どうかお許しください。
さて、亀山市にまつわるもので有名なものはいろいろとあります。例えば…
浮世絵;歌川広重作「雪晴」 (『東海道五十三次』亀山宿)
日本武尊(ヤマトタケル) (現・亀山市の能褒野で没したとの説)
葛山信吾 (俳優、クウガの一条刑事、亀山市生まれ)
一見勝之 (現三重県知事、亀山市生まれ)
ナオト・インティライミ (歌手、亀山市生まれ千葉県野田市育ち)
慣用句「関の山」 (関町の祭りの山車に由来)
コストコ (2024年亀山市に開店予定)
小説「暗夜行路」 (亀山市が登場。また志賀直哉の母が亀山市生まれ)
こじつけでいいならもっとあるかもしれない。例えばアニメ「響け!ユーフォニアム」でバス移動のシーンで一瞬出てくるとか。それはやりすぎか。うーん、鈴鹿御前にまつわるアニメできたりせんかな。
とにかく、この記事で亀山市に興味を持っていただけるのであれば、何物にも代えようがありません。
以上、亀山自慢に長々とお付き合いいただきありがとうございました。また次の記事にて。
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