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ハンバーガーショップで不思議な気持ちになった話

昼時に某ハンバーガーショップに行きました。

昼に与えられた時間は残り20分ほどしかなかったのですが、持ち帰ればいいし、5分あれば買えるだろうと思っていました。

しかし、店に行ってみると思ったより並んでいて、
「もしかしたらギリギリになるかもなー」
と感じましたが、なんとか粘ってみることにしました。

7分ぐらいでなんとかレジまでこじつけ、慌てて食べることになるだろうけど、ハンバーガーを単品で2つ注文しました。

注文して、時計をチラチラ見ながらレジの横で待っていると、注文したものを持っていく人、新たに注文していく人、店内で食べる人のために注文されたものを客に持っていく店員さんが次々と私の横を通り抜けていきます。

私の後ろには注文したものを受け取り待ちの人たちの列ができ始めました。

時計を見ると残り10分を切ったぐらいで、店員さんが何も持たずに近づいてきて

「すみません、~バーガーのために焼いていたハンバーグを落としてしましまして、大変申し訳ないのですが、今からあと5分少々かかるのですが、よろしいでしょうか?」

よろしいわけがありません。
だいたいこういう時の時間設定は少なめに見積もるものだと思っているので、時間に間に合わないのはほぼ確定でしょう。

そこでそのハンバーガーを諦め、お金を返金してもらうことになっていたのですが、その最中ずっと店員さんは私に謝ってくるのです。
確かに最初はちょっとイラっとしましたが、ミスなら仕方ないし、そんなに謝られたら、相手もこっちの事情なんか知らないわけだし、しょうがないかと思っていました。


しかし
ここで不思議なことが起きたのです。

別の店員さんが持ち帰り用の袋を手に、
「~バーガーのセットのお客様ー?」
と言って近づいてくるのです。

私が頼んだのはセットではありません。

私の後ろのお客さんのだったのです。


え?なんで?

そのハンバーグおれに回すことできたんじゃね?
おれの方が先頼みましたよ?

もしかしたら作る工程やハンバーグの種類が違うとかがある可能性がありますが、そんな細かいことを気にするような店とは思えませんでした。

でもその後、お金とおれが頼んだハンバーガー1つを持ってきた店員さんは一生懸命謝ってるし、でもさっきのはなんだったのか気になるし、なんとも言えない不思議な感情で、ハンバーガーを頬張りながら帰り道を猛烈にダッシュしました。

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