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コナミ「グラディウス」
グラディウスとの出会い
コナミさんのグラディウスとの出会いは1985年、当時マイコンBASICマガジンという雑誌が存在しており、流行りのゲーム記事が載ってたりする訳なのだけど、紙面上からもグラディウスは既に異彩を放っていた。
小さい弾を放つゲームは多々あれど、グラディウスは長く美しく伸びる青いレーザーを放ち火山にモアイに触手に脳ミソだ。それはもうロマンでしかない。デパート屋上のゲームコーナーにて上手い方のプレイを羨ましく見たりしていたのだが、当時の様々なゲーム音が漂い騒がしかった店内においても異彩を放ちつつ壮大でかつ耳に残るグラディウスサウンドは忘れられない。
翌年1986年(グラディウス歴6659年)にはファミコン用ソフトとして登場しもちろん購入してプレイした。しかしオプションは2つまで、レーザーは伸びない。私の求めるグラディウスは違うんだ。そこから私のオプション4つ、伸びるレーザーを求めるグラディウス推し人生が始まった。
背景ストーリー
ナムコさんのゼビウスにも実は深いストーリー(西暦2009年にゼビウス軍来なかった)があったのだが、グラディウスの背景ストーリーもちゃんと作ってある。これがまたなかなかにロマン。
ゼビウス(ナムコさん)
西暦2009年、地球は超知性体「ガンプ」率いるゼビウス軍による攻撃を受けた。地球より遥かに進んだテクノロジーを有し、核兵器を用いてすら破壊不能な物質「イル・ドークト」で武装したゼビウス軍の前に、南アメリカは制圧されてしまう。打つ手を持たない人類に、惑星ゼビウスより宇宙船「シオ・ナイト」を駆り、約12000年ぶりに地球に帰還した「ムー・クラトー」とアンドロイド「イブ」が救いの手を差し伸べた ....…
当時、ゼビウスの敵は有人と無人の設定で回避行動をしたりと攻撃パターンが違うんだ!深いんだ!と熱く語っていたやつがいたのを思い出す。開発の前に綿密なストーリー構成があってこそのゲームなんだと思う。
グラディウス暦6658年
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1985年に稼働したグラディウスはこんなストーリー。
母なる惑星グラディウス。この美しき星に亜時空星団バクテリアンの侵略の魔の手がのび激しい戦いを繰り広げていた。その猛攻撃により絶滅の危機に瀕している惑星グラディウスは、最後の手段である超時空戦闘機ビックバイパーを発進させることになった。目指すは敵要塞ゼロス。この壮絶な戦いに終止符を打つには、敵軍の真っただ中へ進撃しその中枢を壊滅させるほか手立てはないのだ。さあ、発進だ!ビックバイパーが今、壮大なる暗黒宇宙へ飛び立った🛫
伸びないレーザーのグラディウスしかやった事がない当時の私はグラディウスをやるためだけにシャープさんのX68000というパソコンが欲しいとなった訳だが、当時のパソコンはとても高価であり夢でしかなかった。
グラディウス暦6709年
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1986年に稼働した沙羅曼蛇。沙羅曼蛇はまた更にすごい。ゲーム機筐体が斜めに立ち綺麗なグラフィックに縦横交互スクロール、ステレオサウンド、脳ミソに手が生え、隕石が降り注ぎ、プロミネンスにドラゴンだよ。もう気絶しそう。パワーアップカプセルからパワーパーツへの移行、そして何よりもゲームがしゃべるのだ。ロマン度が高くなり過ぎてグラディウス推し度が更に高まらざるを得ない作品であった。というかここがピーク。
沙羅曼蛇はこんなストーリー。
美しい輝きを放つ水の惑星ラティス。そこには、昔から語り継がれている炎の予言があった。"千光年の彼方より、炎の海に生まれ棲む巨大な竜が目覚めし時、狂気のフォースが迫り来て天地は闇にのみ込まれ、やがて光は打ち砕ける"強大な勢力で侵略を続けるバクテリアン星団、その精鋭戦隊サラマンダ軍の侵攻が、ここラティスに始まった。サラマンダ軍の究極生命システマイザー "ゼロスフォース" に吸収され、今や惑星生命体と化したラティスには、もはや反撃のすべはなかった。この惑星の王子ロードブリティッシュは自らも時空戦闘機で迎撃を試みたが、もはやバクテリアン軍の敵ではなかった。九死に一生を得てゼロスフォースを脱出した王子は、かつてゼロス軍を打ち破ったと言われる惑星グラディウスに救助を求めた。その連絡を受けたグラディウスの勇者は、超時空間戦闘機に乗り込み、そして強大な支配力をもつサラマンダの母星へと飛び立った🛫
An intruder has penetrated our force field.
沙羅曼蛇はサウンドが特に素晴らしくステレオ録音できるカセットテープレコーダーをゲーセンに持ち込んで録音したのはいい思い出だ。その後サントラ(カセットテープ)も購入。ファミコンスケルトンカセットも。
グラディウス暦6660年
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沙羅曼蛇とグラディウス歴は前後するが
1988年に稼働したグラディウスII -GOFERの野望-
初代グラディウスと沙羅曼蛇は夢中でお金を浪費しアーケードで全面クリアを果たしたのだが、これはクリアできなかった。高速スクロール面が無理。だが、いろいろ詰まっている良い作品であった。
グラディウスII -GOFERの野望-はこんなストーリー。
今から2年前、惑星グラディウスは突如現れた亜時空星団バクテリアンによる侵略を受け、苦戦を強いられたグラディウス軍は最後の手段として超時空戦闘機ビックバイパーを発進させた。ビックバイパーは死闘の末にバクテリアンの中枢である要塞ゼロスを撃破し、グラディウスに勝利をもたらした。
そして現在、再びバクテリアンの猛威が惑星グラディウスを襲う。特殊部隊「ゴーファー」を迎え撃つため、グラディウス軍は強化改造を行ったビックバイパーを発進させた🛫
グラディウス暦6840年
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1989年に稼働したグラディウスIII-伝説から神話へ-
グラディウスIIで難易度的に限界を感じた自分は、このグラディウスIIIはゲームセンターでプレイすることは少なく、ほぼ無くなっていった。
グラディウスの難易度が高くなり限界を感じてきた頃なのだが、この頃になると少し高性能なゲームハードも色々出てきた。NECのPCエンジンで伸びるレーザーと、オプション4つの夢も一般家庭でも叶う時代になっていた。PCエンジン本体は25000円位。当時ゲーセンの1PLAYは100円か50円。
この頃が一般家庭で憧れのアーケードゲームが再現度高い状態でできる時代の幕開けだったのかも。家庭内でグラディウスを推せる時代到来!
グラディウスIII-伝説から神話へ-にもこんなストーリーがある
限りなく深く暗い闇のかなた、幾重にも重なる暗黒銀河。その未知なる領域から謎の破壊神バクテリアンが再び動き始めた。ダーク・フォース、バクテリアンが自らの野望を達成すべく発動した最後の攻撃である。ダーク・フォースは、人々の想像を越えた強大なエネルギーで全宇宙を包み込み、破壊と殺戮の限りを尽くす。侵略の影はグラディウス周辺の惑星を次々と飲み込み、グラディウス本星にも魔の手を伸ばしつつあった。グラディウス連邦政府は脅威に対抗すべく全軍を挙げての総攻撃に挑んだ。しかし、ダーク・フォースを前に歯が立たず、必死の防衛も破られようとしている。そして再び、全宇宙の命運を賭けて、超時空ファイター、ビックバイパーが発進する🛫
グラディウス暦????年
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1999年に稼働したグラディウスIV -復活-
もうグラディウス歴も不明な状態のIV。色々頑張って作ったんだと思う。
グラディウスIV -復活-にもこんなストーリーがあるようだ。遠い過去か…
人々の記憶からはすでに遠い過去のこと。破壊惑星"バクテリアン"の名は忘れ去られようとしていた。惑星グラディウスは復興し、平和があたりまえの世になった。しかし、悪夢はふたたび訪れた。突如出現した圧倒的戦力の前に、グラディウス防衛軍は降伏寸前となる。そのときグラディウスの空に、1機の白い機体の飛び立つ姿があった🛫
ストーリにある通りグラディウスの物語は「人々の記憶からはすでに遠い過去のこと」になってしまった時代のようだ。グラディウス推しな私もPS2で出るまではグラディウスIVの存在認識すら無かった。
グラディウス暦8010年
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2004年に家庭用ハードPS2で提供したグラディウスV
初代グラディウスから約1400年後の世界。これはグラディウスじゃない!といった意見も多く出た作品らしいが、私は沙羅曼蛇の時に感じたものをこの作品には感じた。オプション固定やレーザー振り回しなど新たな要素と更に美しいグラフィックの素晴らしい作品だ。
とはいえ2004年当時初めての子育てで大変な時期でありグラディウスどころではなかった。したがってグラディウスVの存在すら知らなかった。
購入したのは発売からずっと後、2015年のことである。
そこからまた新たなグラディウス推しの人生が始まるのかも。
グラディウスVはこんなストーリー。
美しい青き惑星グラディウス。この星は過去、幾度にも渡る亜時空星団バクテリアンの侵略を退けてきた。しかし、滅びたかに思われたバクテリアンは闇の深遠にて密かに増殖・進化し続け、新種のバクテリアン細胞が誕生していたのであった。
グラディウス暦8010年、対沙羅曼蛇戦で確認された巨大な眼球状の生命体「ゼロスフォース」を初めとするバクテリアン軍が突如としてグラディウス衛星軌道上にワープアウトし、宇宙ステーションが襲撃された。これに対しグラディウス軍は直ちに反攻作戦を開始、かつて幾度もバクテリアンとの戦いを潜り抜けてきた超時空戦闘機「ビックバイパー T301」にも出撃命令が下った🛫
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グラディウスに💰投じたハード&ソフト
自分の中でグラディウスはキラーソフト王。PS5でグラディウス6でも出るというものならハードを買ってしまうかも。
ファミコン
・グラディウス
・沙羅曼蛇
PCエンジン(CD-ROM2)
・グラディウス
・沙羅曼蛇
・グラディウスII
・パロディウスだ! 〜神話からお笑いへ〜
スーパーファミコン
・グラディウスIII
ガラケー(au BREW)
・グラディウスII
PlayStation
・グラディウス DELUXE PACK
・沙羅曼蛇 DELUXE PACK PLUS
・グラディウス外伝
・沙羅曼蛇2
PlayStation2
・グラディウスV
・グラディウスIII&IV~復活の神話~
任天堂3DS
・グラディウス(バーチャルコンソール)
PlayStation4
・グラディウス(アーケードアーカイブス)
・グラディウス||(アーケードアーカイブス)
・沙羅曼蛇(アーケードアーカイブス)
あとがき
2025年(グラディウス暦6698年)の現在も、私はグラディウスをたまにプレーしている。大学生になった娘とも最近グラディウスVをやった。ゲームセンターに行く機会は無いが、昔熱かったアーケードゲームというものはまだ存在しているのだろうか。家庭用ゲーム機やスマホ、パソコンが高性能過ぎるのでアーケードの優位性という意味では難しい時代ではないだろうか。
グラディウスは今の風潮の「すぐ楽しい」「時間かからない」からは外れている。きっと今後も流行らないかもしれないが、私は少しの時間でもやり続けていると思う。現在はエミュレーターも存在しているので、買っていたPS2のディスクをISO化してグラディウスVがWindows11パソコンやAndroidスマホでもできてしまう。これはもうどこでもグラディウス。
「ハマった沼」ネタとしては弱い内容だが自分的には初めてグラディウス愛を少しだけ文書表現できる機会になったので満足した。