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toco_33_hiyo
「聴く」ということ。
私は、「聴く」ことがあまり得意ではない。
学生時代の、筆記テストとリスニングテストの得点の落差が、笑えるほどであった。
「ちょっと、聴いてた?」なんて聞かれることもある。
そんな私の今年の目標を漢字で表すと、
「聴」である。
今年は、うさぎ年だから。
うさぎの耳が長いのは、音をよく聞き取るためでもあるんだとかないんだとか。
この「聴く」という漢字を分解してみると、
「心」に「プラス」の「罒(あみ)」をかけて、「耳」で聴く。となる。
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「罒」は「罪」の部首にもあり、「非に網をかける=罪」となる。
つまり、非を自由にしておかない。
それと同様に、相手の話を聴くときは、「自分の心」にプラスの意味であみをかけて、自由にしておかない。
この場合の「心」とは、
相手の話を聴くときに邪魔になる、自分の価値観、思い込み、勝手なジャッジである。
この自分の価値観に、あみをかけることにより、相手の話を素直に「聴ける」ようになる。
東日本大震災後、移動式傾聴喫茶「カフェ・デ・モンク」をボランティアで運営してきた金田諦應さんの著書『傾聴のコツ』にある一節。
「傾聴」という場に立つという役回りになったときは、自分のこれまでの価値観をいったん脇に置き、まっさらな状態で相手の話を聴く必要があると私は思っています。
幽霊のことを信じていないのに、幽霊の話でさえも、肯定したという金田さん。
なるほど、私は自分の心を野放しにしたまま、相手の話を聴こうとしていたのでは?と気づく。
「聴く」という漢字には他にも、
•右側に、十四と心があるので、
「十四の心で、聴く」
•「徳」の右側と同じなので、
「徳の心で、聴く」
•「聴す」と書いて「ゆるす」と読むので、
「相手の存在自体を受け容れる=傾聴」
などの解釈がある。
すべて伝えたいことの本質は似ているように思う。
相手を大切にする、ということ。
そうか、今年の目標は、相手を大切にする、
ということでもあるのかも。
ここまで、お読みくださり、ありがとうございました😊
見出し画像は、とこひよさんのうさぎさん🐇をお借りしました。ありがとうございます😊
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