本「火花散る おいち不思議がたり」
あさのあつこ著。おいち不思議がたりシリーズ。
前作が、私にとっては
なんだかモヤモヤとした作品だったので
今回はどうかな、と思っていたが
良かった!
良かったよー
嬉しくなった。
やっぱりキャラなんだよな。
感情移入できるキャラクターがいるかどうか。
それが大事な気がする。
主人公のおいちには
残念ながら共感できるところは少ない。
いい子だよ。
いい子だけど
いい子すぎる。
面白くない。
一所懸命すぎる。
イヤミなほど。
若い子にはなんともないのかな。
私がおばちゃんだから
こんな風に感じるのか??
(歳をとると「いい子」でいる価値って、
本当に無い、ってことが分かるのよねー)
わたくし、おばちゃんは
脇を固めたキャラクターが良かった。
想いを遂げたい。
我が子を守りたい。
とにかく無我夢中で。
死んでも!!
そんな切ない想いがバシバシ伝わってきて
あぁ、なんだか
壮絶。
なんだかかっこいい。
そんな女の生き様が。
十助ちゃん、どうか元気に
スクスクと田舎で育ってね。