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【雑記R6】11/28 徳島でみつけたすてきなもの

先月の出張の行先の一つは、徳島でした。
九州と四国は隣り合ってはいますが、実際に行こうとすると交通手段がなんであれ結構時間がかかるので、あまり行ったことがありません。
というわけで、仕事とはいえ、楽しみにしておりました。
翌日が土曜日だったので、帰りを延長して観光も楽しんでまいりました。
時間が限られていますので旅行記、というほど大げさなものではありませんが、徳島で見つけたすてきなものをご紹介します


1.阿波踊り

かつて徳島出身の友人が言うことには、「だれでも踊れる」らしい。
ですが、今回、実演を見ましたが、うそでしょ?と思いました。
基本姿勢が中腰前傾、概ね頭上にかざされた手、つま先立ちの足。
この姿勢を崩さず小粋なお囃子にあわせて踊り続けるって・・・
踊らにゃソンソン♪と言われても、普通の人は踊れない。
男踊りも女踊りもどちらも素敵でした。

徳島駅前のポスト。

2.徳島の本と御書印

旅先では地元の本屋さんに行きます。
目的はご当地本。
今回、折角なら御書印のいただけるところにしようと思いました。

「平惣」という本屋さんが見つかりました。折よく訪ねてみようと思っていた阿南市、小松島市に本店支店があったので、立ち寄りました。
文具や雑貨売り場も併設した親しみやすい店構えで地方都市らしく駐車場も広くて慣れないレンタカーでも気軽に立ち寄れました。
目的の徳島に関連する本も多くて楽しかったです

今回、購入はしなかったのですが、徳島で暮らす女性たちによる文芸誌「巣」の特集が徳島を舞台にしたSFなのですが「そっと(S)ふみはずす(F)」とルビがふってあって、いいなあと思いました。

もっと色々買いたかったけれど・・・。水の豊かな土地なのは走っていて実感した

御書印も、お忙しい中スタッフの方々が丁寧に描いてくださいましたありがとうございます

阿南は「野球のまち」
小松島は「たぬきのまち」

3.古事記

阿南市までいったのは、津峰神社にお詣りしたかったからです。

御祭神は、賀志波比賣大神と大山祇神

賀志波比賣大神(かしはひめのおおかみ)とは、あまり聞かないお名前だと思いますが、それもそのはず、賀志波比賣大神を奉斎しているのは全国でもこの場所だけなのです。

そのご利益は「国家の鎮護・民族の長寿延命の守護神」
「主として人の寿命を司り、1日に1人の命をお助け下さるという御神徳がございます。そのため、危篤の病人といえども親戚・知人が清水に浴し心身を潔めて至誠を込めて祈願をすれば、必ず病気や怪我が平癒すると強く信仰されています。」

ながーい石段。
八角の柏の葉をかたどった神紋。よく拝む
眼下に橘湾。四国の最東端

なお、この「賀志波比賣大神」は、天照大御神の御幼名だそうです。ふもとの町には、天照大御神ご生誕の地がありました。

イザナギノミコトが黄泉返りして禊をして三貴神を産んだ

イザナギノミコトは、黄泉の国に逝った妻・イザナミノミコトを追って黄泉へ行くものの「見るなの禁忌」を犯し、怒ったイザナミノミコトらに追われ命からがら逃げかえる。
そして、「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」で禊をし、天照大神、月読命、素戔嗚尊の三貴神を産みます。
その舞台が、このあたりなのだそうです。

宮崎県にも「ひむか神話街道」があり「筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原」の舞台があります。
私は、そういう伝承があちこちに伝わっているところも楽しいとおもっているのです。

4.たぬき

四国と言えば、タヌキ伝説の宝庫です。四国にはキツネがいないので、稲荷神でなく狸が各地の祠に祀られていると聞きました。
その中でも「阿波狸合戦」の大将、小松島金長狸大明神は有名なので、会いに行ってみました。

八百八狸の総大将

振り向けばたぬきが踊る小松島
小松島が誇る金長たぬきは、民話「阿波狸合戦(あわたぬきがっせん)」の主人公です。
江戸時代の末ごろ、日開野の染物商「大和屋」の主人である茂右衛門(もえもん)」が松の大木の前を通りかかると、大勢の者が大木の中に潜んでいた狸をあぶり出そうとしていました。かわいそうに思った茂右衛門はその者たちにお金を与えて狸を助けたのです。その狸の名は金長。恩返しをするために大和屋に移り住んだ金長は、守り神になって店を大いに繁盛させたのでした。
その後、金長は狸としての位を高めるため、四国の狸の総領である津田の六右衛門(ろくえもん)のもとに修行に出掛けます。メキメキと才覚を伸ばす金長を見て、六右衛門は自分の娘の鹿の子姫(かのこひめ)と結婚し、養子になることを勧めました。しかし金長はその誘いを丁寧に断り、茂右衛門への恩返しのために故郷へと向かうのです。
金長をこのまま帰せば、やがて自分の脅威になると考えた六右衛門は、大勢の追っ手を差し向けました。このとき一番弟子の大鷹は金長をかばって戦死。命からがら小松島にたどり着いた金長は、仇討ちのため仲間の狸たちを呼び集めました。
そしてついに、勝浦川を挟んで「阿波狸合戦」と呼ばれる一大決戦が幕を開けるのです。集まった狸は、各軍ともに約六百匹ずつ。その死闘は三日三晩に及びました。激闘の末、金長はついに六右衛門を討ち取りますが、自分も深手を負ってしまいます。金長は力を振り絞って日開野に帰り、茂右衛門に礼を述べた後に力尽きました。

小松島市HPより

アニメ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」でも松山の隠神刑部、屋島の太三郎狸とともに、小松島の金長狸は「四国の長老」として登場しています

神社にはタヌキ(の置物)がたくさん。
郵便局もこんな感じ。楽しいですよね

本当は、狸合戦の舞台となった勝浦川岸に行こうと思ったのですが、なぜか急に雨が土砂降りになってきて、断念しました。
狸に化かされたのかな・・・。

5.お土産

お買い物も旅先の楽しみのひとつです。
和三盆を使ったお菓子や、藍染、鳴門若布、スダチ等々・・・お土産もたくさん買いました。少しだけご紹介

<遊山箱>
ひな祭りのときに、子供たちが自分たちのお重箱(遊山箱)に御馳走を詰めて野山に遊びに行く風習があったそうです。
童と神々との遊山で豊穣を祈る風習のようですが、その時に使う三段重ねの持ち運びできるお重箱が遊山箱。
漆塗りのこじんまりとしたかわいらしいものがあってとても欲しかったのですが、このお重箱にきれいに御馳走を詰める能力のない私には宝の持ち腐れになってしまいますので、お菓子屋の茜庵さんでお菓子を詰めた和紙製のものを買いました。

中には美味しいお菓子が一杯。

<阿波しじら織の端切れと藍染めの糸>

「阿波しじら織」は、干していた着物が雨に濡れてそのまま日光で乾かしたところ、縮んだことがきっかけとされて改良された、しぼという凹凸のある織物です。
端切れの詰め合わせが売ってました。さらっとした手ざわりと様々な模様・色合いを楽しんでいます。

藍染め糸を厚紙の糸巻きに巻いたものは就労支援事業所の製品です。
藍染めと一口でいっても様々あってきれいです。

何を作ろうかな~と時間も技量もないのに材料だけ買い込む

<おかげ犬 おさんちゃん>
江戸時代、阿波から遠くお伊勢詣りに代参にいった賢く情の熱いお犬さんです。
お守りを頂いてきました。通学を見守ってあげてくださいね

道中安全!みなさまもご安全に!

短い時間でしたが、楽しい旅でした。(仕事もちゃんとしたよ)

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