TaskChute for Notion作りました!【ユタカジン】
かめりんです。
最近ボルダリングにトライしてみて、新しい趣味を見つけたぞとワクワクしています。
タスクシュートのツールが最近アツいことをご存知でしょうか?
先週のユタカジンでjMatsuzakiさんからTaskChute Cloud 2の紹介があり、ツールに関する盛り上がりは最高潮に達しつつあると言ってもいいでしょう。
さて、そんなツール周りの盛り上がりに少しばかり貢献した(とこっそり思っている)のがTaskChute for Notionです。
わたくしかめりんとjMatsuzakiさんの2人で開発し、現在タスクシュートコミュニティ内で限定的に公開しています。
本記事ではTaskChute for Notionの魅力をお届けします。
全貌を説明しきるのはなかなか難しいので、僕なりの推しポイントを紹介していきますね。
こだわったところはいろいろあるのですが、特に「プロジェクトノートへのアクセスのしやすさ」と「カレンダーとの連携」はおすすめ機能です。
また「終了予定時刻」や「タスク数」の自動計算機能も頑張りました。
TaskChute for Notionの全体像はこちら!
まずは全体像を見ていただきましょう。こちらです!
ざっくりと、上から2つの構成に分かれています。
上部にはあったほうが便利なボタンやデータベースへ移動するボタンを配置してあったり、各セクションの終了予定時刻やタスク数を確認することができます。
プランを作るときに現実的なプランになっているかを確認できたり「先送り0」を目指す上ではあってほしい機能を組み込みました。
下部には実際のタスクシュートのデータベースが配置されています。
ここで今日や別日のタスクを表示できたり、ルーチンデータベースやカレンダーが開けるようになっています。
では、具体的にタスクシュートの中身を見ていきましょう。
タスクシュートの基本機能
開始ボタン「▶︎」を押せば開始時刻が、終了ボタン「■」を押せば終了時刻がそれぞれ自動入力されるようになっており、「実績」にはその差分が表示されます。
まさにタスクシュートの基本である「ログ」を自動で記録することができるというわけですね!
タスク実行中の場合、この「実績」欄には見積時間を元にした「残り時間」が表示されるようになっています。これはTaskChute Cloudと同じ挙動です。
たとえば、画像の設定だと見積時間30分で、タスク開始から1分経過したので残り時間の29分が表示されています。
また、一番左の「●」マークは、「未着手:グレー、実行中:青、完了:緑」と表示されるようになっています。
未着手のタスクや実行中のタスク、すでに終えたタスクが一目でわかり便利ではないでしょうか。
「プロジェクト」には「プロジェクトデータベース」にあるページがすぐ開けるような設定になっています。これは後ほど詳しく説明しましょう。
セクションを閉じて見えない化(見えなくする化)
「セクション」はトグルボタンで開閉できるようになっています。
必要なセクションだけ開けるようにしておくことで、現在のセクション以外は「見えない化」しておくことができます。
これによって、今日1日だけでなく、より狭い時間帯のタスクに集中することができるようになっています。
「見えない化」とは?とお思いでしたら過去の記事を参考にしてもらえると嬉しいです。
実行しているタスク・プロジェクトページをサイドピークで開く
あなたがNotionをお使いであればよくご存知だと思いますが、データベース中の個々のデータはページとして開くことができます。
これはつまり、タスクシュートの各タスクやルーチンごとにページが割り振られている、ということを意味します。
そのため、タスクを実行するとき、そのページを開くことでいろいろとメモを書いたりタスク実行時の感想などを残しておくことができます。
サイドピーク表示がデフォルトとして設定してあるので、左側にタスクシュート画面を開きながら右側のページ内にいろいろと書き込めるというわけですね。
また、ルーチンページ内にもメモを書いておいたり、ルーチン内の細かい手順、つまり「レシピ」も記載しておくことも可能です。
プロジェクトデータベースとのリレーション
タスクシュート画面を開きながらサイドピークで別ページの表示ができるのは、特に「プロジェクトノート」との併用で真価を発揮します。
TaskChute for Notionにはあらかじめプロジェクトデータベースを用意しており、タスクデータベースとリレーションされています。
プロジェクトは、タスクシュート画面の「プロジェクト」列から各タスクに割り当てることができます。
そこからサクッとプロジェクトノートを開き、プロジェクトに関するさまざまなことを残しておけるわけです。
長期にわたるプロジェクトを進めていくとき、日々タスクを実行しながら、考えたことやメモしておきたいことをプロジェクトノートに蓄積していきます。
次にタスクを実行するときにプロジェクトノートを開けば、次の一手として何をすればいいかすぐに思い出せるわけです。
過去の自分からバトンを受け取るイメージですね。便利!
タスクシュートでプロジェクトノートを活用する詳細は、書籍『先送り0』の第7章を参考にしてみてください。
予定を「カレンダー」で表示
タスクシュートを実践していく中で、時間が固定されている用事(ミーティングなど)をカレンダーにも表示したいと思ったことはありませんか?
TaskChute for Notionにはその機能を実装してみました。
タスクごとに「カレンダー」というチェックボックスプロパティがあるので、カレンダーに表示したいタスクはそこにチェックを入れます。また、「日付」の欄に予定時刻を入れましょう。
チェックを入れたタスクは「カレンダー」ビューに表示されるようになっています。チェックを入れていない他のタスクは表示されません。
もしNotionカレンダーをお使いであれば、右上の「カレンダーで開く」を押すことでこのカレンダービューをNotionカレンダーに連携させることができます。
Notionカレンダーでより簡単に予定を把握できる、というわけですね。
終了予定時刻やタスク数も自動計算される
関数2.0を駆使した設計で、各セクションごとの終了予定時刻や、こなしたタスクや残タスクの総数も自動計算されるようになっています。
終了予定時刻は、「プラン」を立てるときに無茶なプランになっていないか確認したり、時間が過ぎていく中でプランの修正をしたりする必要があるかすぐに判断したりするときに便利ですね。
また、タスク数の自動カウントは「先送り0」を目指したり「レビュー」する上で役立ちます。
作り始めはここまでできるとは思っていませんでしたが、工夫すれば本当にいろんなことができますね。Notionすごい。
なぜ今「TaskChute for Notion」?
Notionでタスクシュートできたら喜ぶ人がいるかもしれない…?
そんなふとした思いから、TaskChute for Notionを作り始めました。
時を遡ることちょうど1年ほど前、jMatsuzakiさんがTaskChute for Notionのα版を作っていました。この早さはさすがjさん。
このときは、タスクシュート協会内での公開に限定されており「ぜひ使ってみて意見ください!」という程度でした。
その際に僕も少し使ってみましたが、各タスクページを開いてタスクの開始・終了ボタンを押す必要があったりと、正直なところ若干の使いにくさを感じました。 やっぱりNotionはタスクシュートに向かないのかな、、と思った記憶があります。
しかし、Notionはどんどんアップデートされていきます。
特に、今年(2024年)の頭にプロパティ内にボタンを埋め込むことができるようになりました。
これによって、開始・終了ボタンで簡単に開始時刻・終了時刻を入力することができたり、ルーチンタスクをタスクリストに生成したり、といったことが容易にできるようになりました。
こういったアップデートに気づき(アップデートからちょっと時間経っちゃいましたが)、
これならNotionでスムーズにタスクシュートできるんじゃない?
と思い始めてから、Notionの最新機能へのキャッチアップも兼ねて、(半ば勝手に)TaskChute for Notionを作ってみた、というわけです。
いいものできたんじゃない…?と思えたときにjMatsuzakiさんに「ぜひ見てほしい」とお声がけしました。それから相談を繰り返して改良を重ねていきました。
そして、他の理事のお2人(大橋さん・佐々木さん)にも確認していただき、正式にタスクシュート協会からリリースすることにいたりました。
もうしばらくタスクシュートコミュニティ内でのβテストを続けますが、そう遠くないうちに一般リリースも予定しています。
Notionでタスクシュートが実践できる!
作り込みを重ねていきながら、自分でも使ってみています。
下記は実際に4月25日に実践したときのログです(各セクションは閉じた状態)。
セクション横にある数字は、そのセクション内のタスク数を表しています。約40のタスクが記録されていることがわかりますね。
少し慣れは必要ですが、慣れればスムーズにタスクシュートが実践できる、というのが僕自身の感触です。
TaskChute for Notionについて、jMatsuzakiさんもVoicyで紹介しているのでぜひ聞いてみてください。
まだまだ発展途上
とはいえ、やりたいこと全てが実現しているわけではありません。
Notionの仕様上どうしてもできないこともいろいろあったりします。例えば、開始ボタンを押したときにその時刻に合わせて自動でタスクが適切なセクションに移動する、など。。
「数式」プロパティでいろいろできなくはないのですが、柔軟性が下がりとっつきにくくなってしまったりするので、現状は運用でカバーすることにしています。
個人的には、ボタン内で条件分岐ができたり関数が書けたりするともっといろんなことができるなと思っています。
(Notionさん、こっそり期待してますね!)
今後のNotionのアップデートに合わせてどんどん改良していこうと思うので、楽しみにしていてください。
こういった機能あったらいいな…!というお声も大歓迎です。
また、テンプレートを複製して使用いただければ中身はいろいろといじっていただくこともできます。
「こういったやり方便利じゃない?」という提案も嬉しいです!
TaskChute for Notionで物足りないな。。となってきたら他のツール、たとえばTaskChute Cloud 2に移行する、といった変遷もアリですね。
「ツールを作る」という活動の仕方
Notionは学生時代から好きで、「タスクシュート × Notionで研究を進める」というテーマのブログを書いていたこともあります。
そして今、Notionとタスクシュート両方の「好き」が高じて、TaskChute for Notionを作るにいたりました。
普段は製薬企業の研究職で、実験が多い仕事をしており、ツールを作る側になるとは思ってもいませんでした。
プログラミングも得意なわけではなく、Pythonを少しかじったことがあるくらいです。
そんな僕ですが、Notionは設計自体が割とわかりやすく関数もそこまで難しくないので、タスクシュートが実践できるツールを作ることができました。
タスクシュート協会認定のトレーナーとしての活動方法はいろいろとありますが、ツールを作るという活動も楽しめるということも知ってもらえると嬉しいなと思います。
そんな幅広い活動ができるタスクシュート認定トレーナー、興味ありませんか?
ちょうど今、タスクシュート認定トレーナー養成講座の第二期生を募集しています。
残席わずかとなっているので、少しでも興味が湧いたらえいや!と飛び込んでみてください。
自分なりの活動の仕方を模索できるトレーナー活動はとても楽しいですよ!
5月12日から、オンラインにて開講です。
もしもしかめよ かめりんでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
明日以降も続々と「ユタカジン」に記事がアップされていきます。
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