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JBN環境委員会で目から鱗


東京工業大学 鍵先生による講義の様子

先日、参加させてもらっているJBNの環境委員会の勉強会に行ってきました。お題は「木質住環境の空気質などの研究内容について」
東京工業大学の鍵先生に講義いただいたのですが、鍵先生は建築学から住宅室内の空気環境について研究されている方で、なかなかこの分野を専門とされている研究者はいらっしゃいません。
オフグリッドハウスからはちょっと離れますが、安全な住まいを作ることが大前提なので、こういう勉強会には積極的に参加させてもらっています。

2003年に建築基準法が改正され、それまではなかった建築建材に使う物質などの規制が始まりました。
特にクロスピリホスは使用禁止、ホルムアルデヒドは使用量の制限がかかり、この改正をきっかけに、一気に建材に使用する化学物質の見直しが進みました。

現在では、ホルムアルデヒドが含まれていない建材が多くなりましたので、
室内空気質は昔と比べてずいぶん改善されました。
ただ、全体の量(TVOCと言います)は減る傾向にあるものの、「アセトアルデヒド」という物質が多く検出されるようになりました。
これは接着剤に含まれている物質なんですが、実は木材などにも元々から含まれていて、それがゆっくり放散されているということがわかりました。

アセトアルデヒドは建材由来で放散されるだけでなく、なんと人からも放散される物質で、二日酔いはアセトアルデヒドが原因となっています。
お酒をたくさん飲むと、人からも発散されるということです。

これに対処するためには、やはり換気をしっかりする、ということが重要だとのことで、一酸化炭素濃度を下げる以外にも換気は重要だということがわかりました。
また、換気装置による差(1種換気、3種換気)の違いは有意に認められず、どの換気方法をとっても換気をしっかりとる、ということが重要だとのことでした。

今後もオフグリッドハウス以外の住まいの情報をお知らせしていきたいと思います。


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