ガンブレモバイルを忘れない⑦
ガンダムブレイカーモバイルというゲームが、2023年6月5日を以ってサービスを終了してしまう。
あまりにも楽し過ぎたこの記憶が鮮明な内に、どんなゲームだったかを記しておこうと思う。
(多分に個人的感想を含む内容の第7弾)
最期の叫び
まずはガチャシステム
追加システムの煩雑化
イベント特効パーツの扱い
作品の熱量差
最期の叫び
さて、概ね記しておきたかった事は書いてしまった。
であれば、最後は「こうであればもっと長生き出来たのでは?」と思う、負の面も叫んでおきたい。
蛇足かとも思うが、正直、コレも吐き出しておかねば「忘れない」ではない気がしている。
ボクから運営への恋文だとでも思って聞き流してくれれば幸いだ。
まずはガチャシステム
何はなくとも、まずココが不味かった。
ソシャゲにおいて売上基盤となるガチャ。
ここが下手クソだった。
以前も書いたが、パーツ闇鍋の青天井。
語弊を恐れず言えば「ガンダムIPの上に胡座をかいた殿様商売」をやる気が満ち満ちていた。
挙句、複数回ガチャで確定限定パーツを入手出来るペレットシステムを導入。
ユーザに寄り添うどころか、天井まで行けば更なる限定パーツを入手出来るシステム(後に廃止)に舵を切るあたりヤバいなと本気で思ったものだ。
後に真っ当な天井システムが実装されたり、恒常パーツ交換チケットの配布が増えたり、何かと無料10連期間を設けたりしたがもう遅い。
とっくにユーザは篩にかけられ、面構えが違うユーザしか残ってなかったのだ。
個人的にだが、最初から一式ガチャにしておけば良かったのだ。
ガシャポンも食玩もガンプラも、買えばその機体が組み上がる。どこに腕しか入ってないガンプラを複数回買うヤツがいるだろうか。
売上の初速は落ちただろうが、最初期に取りこぼしたユーザの内(特にビルド勢)はもう少し様子見をしてくれたと思う。
その上で、適正な天井設定がなされていれば大分アクティブユーザの母数が違ったのではないだろうか。
追加システムの煩雑化
テコ入れをしようと、アレやコレやと追加されていった。
もちろん前回までに記した内容に記載したユーザにとってありがたい物や楽しい物もあった。
あったが、である。
もうUIがぐっちゃぐちゃ。
ガノタの机や部屋が汚いのは現実だけで十分だ。
何なら左上の工具箱とか、まだ何か足そうとしてたんじゃないかとすら思える。
特にオペレーターベースとか、アリーナガチ勢に特攻パーツ引かせる以外に目的は無かったのは見え見え(設定しても戦力は微増程度だし、実装時のユーザ達がCPU相手に苦戦はまずないレベルの人がほとんどだった)で、邪魔でしかない追加システムだった。
さらに、この煩雑なUIの上に、改造だ覚醒だギアだ何だといろいろ上乗せで戦力微増アプデが重ねられていたのでアイテム数が膨大だった。
おかげでユーザは「どれが何のアイテムで、設計なのか交換なのかイベ入手のみか常設か」をいちいち把握しなければいけなくなった。
不足分や使用分へのリンクもほぼ無かったので、あのUIの「どこに何があって何が出来るか」の把握もユーザ任せである。
これは現実にも通じる事だ。よく覚えておいて欲しい。
「趣味の机であっても整理整頓」
ストレスフリーな環境でこそ、娯楽は楽しめるのだ。
イベント特効パーツの扱い
イベントの特効パーツ。それ自体は問題ない。
むしろあって当然。ソシャゲだもの。
そしてマンネリ化をさけるために各ユーザがメインで遊ぶもの。これまたイベントだ。
だが、ここで一つ思い返してみて欲しい。
このゲームにおいて、もっとも重要な要素。
それは「鍛え上げたカッコいい俺ガンで戦うこと」だったハズだ。
なのにイベント特効パーツを半強制的に組み合わせたキメラでミッションをこなさなければいけないのだ。
もちろん、これはこれで新規パーツを使ってみて欲しいという運営の気持ちも分かる。
分かるが、プレイ時間の大半を占めるイベントミッションに愛機で出撃できなければ、いつ使うのか。
この辺は、Cygamesの匙加減を参考にして次回作にあたって欲しいと思う。
例えば、ウマ娘も最初はイベ特効を「使わねば」ならなかった。だが、声が多かったのか、途中から「所持しているだけ」で何を育成しても良しに変更された。
しかもキャラ重複している場合は自動で最大値が反映される親切設計。
これが整理整頓だよ。
また同じくCygamesのプリンセスコネクトであるが、こちらはイベントに対応したガチャはあるものの特別ポイントアップ等の効果は無い。
ただ可愛い衣装を着ただけだ。
(これはこれで強気な決断だと思う)
結果、常に自陣の最強編成でも良いし、イベボスに調整した編成でも良い。
結果、ライト層でもきちんとイベントクリアは可能であり、且つベテランユーザやヘヴィユーザに対しては最強編成でも一回ではとても倒せないHPを持ったボスを用意して複数回挑戦の後にやっと倒せるという挑戦しがいのある敵も用意する。
これも中々に上手いイベント運営だなと思っている。むしろ「最強の俺ガン」で戦いたいガンモバユーザには向いていた形式ではなかろうか。
作品の熱量差
このゲーム、実に多くの作品からいろんな機体やキャラを実装してくれた。
そこは本当にありがたいし、楽しかった。
正直、実装機体数はもはやコンシューマー機の域に達しているのでは、とすら思える充実ぶり。
が、である。
この各作品のタブを開いてみるとちょっとな、と思う事がある。
その充実度のバラつきだ。
(初代関連はともかく)例えばSEEDだけでも15機、SEED DESTINYだけでも20機。
鉄血もそれのみで20機という充実ぶりだ。
対してVは9機、内訳としてはVとV2のバリエーションとオマケのゴトラタンのみ。
Xに至ってはたったの6機。
X、DX、ヴァサーゴのバリエーションとオマケのベルティゴだけだ。
アナザーガンダム以降における共通項の「初期5体のガンダム」が揃ってない状況だ。
また、ビルドファイターズ系列は機体実装は充実していたもののキャラクターは終ぞ一人も実装されないまま終わってしまった。
権利関係だったら仕方がないが、何かあるのだろうか。
このゲームは日本だけで展開されていたコンテンツではないため、もちろん北欧での人気度等(北欧では未放送の作品もある)も含めての機体実装だったかと思うがあまりに落差が酷い。
同じバンナム運営の某アイドル音ゲーもそうだが、初期実装アイドルに声がついてないのにテコ入れ新規メンバーはCDデビューまでしている。
ある程度まではキャラビジネスとして割り切るが、度を過ぎてしまうと推しが不憫過ぎてゲームから離れてしまうユーザも少なくない。
その点、ボクはいつきちに声がつくまで応援するし響鬼さんの強カードが出なくてもゲーセンに通う。良いお客だと思う。誰か褒めてくれ。
それはともかく、こういったバランス調整も次回は意識して頂きたいものだと強く思う。
しかし、この推しが不憫問題、ゲームだけでなくジャンプの連載打ち切りとかもあるからボクの推しがニッチなだけの可能性も多々ある。
考えていたら、ちょっと切なくなってきたので今回はここで筆を置こうと思う。
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