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手を離すのはいつか

こんにちわ。双子ASD男子の母です。
タイトルの写真は息子たちが生後まもない頃のものです。
こんなに小さいお手々だったのに、あっという間に大人になりました。
18歳になり、この間都知事選の選挙券も届いて感慨深いわー。

が、発達障害は発達凸凹とも称されるだけあって、大きくなった体に合わせて全部が全部大人になったわけではなく、まだまだ手助けが必要です。

「めーめさん、意外と甘いからなぁ。」
と、子供らの主治医にも言われたけど、周りを見回しても障害ある子の親って甘々な人が多いんじゃないかな。
見た目は容赦なく大人になるのに、中身が子供だから世話焼いていると子離れしてないって思われちゃうけど、必要でやっている時もあるし癖になっていることもあったり。
本当は何でも一人でやらせたいけど、間違って大きな失敗をしてしまうと後々まで立ち直れなくなってしまうかもという不安もある。
失敗から学べるだけの力がある時なら失敗してもいいけど、弱ってる人が失敗したら沈没して浮上するのが大変だって、経験上わかってる。
さあ、もう大人なんだから今日から一人でやってね、と簡単に手を離せない。
急がば回れ、環境が変わったら特に気を付けないと。
「手を離したいけれど、今じゃないんですよ。お互いに安心して手が離せるようになったらいいんですけどー。10年位かかるかも」
という会話をしつつ、今年社会人になった長男の通勤電車に一緒に乗り込み、往復2時間付き添いをしておりました。
都心に向かう通勤電車は過酷を極めます。
毎日どう見てもスキマのない電車に体をねじ込む!
荷物は前に抱え、ひねってひねって半回転して乗り込んだら、両手をあげて痴漢と間違えられないようにする!
余裕をもって乗ったはずがまさかの遅延!
挙句に途中で止まって振り替え輸送!
襲い来る突然の腹痛!駅のトイレは行列!ピンチにつぐピンチ!
手を離せないよー。いつになったらお互い安心して手を振って見送れるんだろう。

が、わたくし更年期なんです。
体調不良につき、あっさりと
「あ、もうダメ。今日から一人で行って。頑張って」
と突然のギブアップ。

大丈夫でした。
長男、一人で行けています。

でも緊張して挙動不審だったり、どこかで誰かにご迷惑をおかけしているかも。私が知らないだけで、いろいろあると思います。

やさしく見守っていただければ幸いです。



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