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リーヴァ伝 銀色の覚醒者
本作はスマホゲーム『エレクトリアコード』の二次創作です。
小説ではなく、小説のプロットです。
『Save The Cat』の幕構成に従って作ったものです。
リーヴァとそのマスターを主人公にした物語です。
時系列としては、ゲーム本編の数か月前です。
設定等は原作にほぼ準拠してますが、一部オリジナルがあります。
なんでも許せる人向けです。
オープニング
探偵事務所は大忙し。その中で一人暇そうに居
ハイブリッドエレクトリア第5話『男性型ハイブリッドエレクトリア』
「どこへ向かっているんだ!」
リアはバイクで並走しながら声を荒げた。
「ついてきな!」
男はそれしか言わなかった。
街からバイクをとばして1時間。……やがて2人が到着したのは寂れた温泉街だった。かつては観光地として賑わっていたが、今では営業している店を探す方が難しいほどだった。店はことごとくシャッターを閉じ、そのシャッターは錆で赤茶けていて、通りのアーケードも屋根が剥がれ落ち、アスファルトは
ハイブリッドエレクトリア第4話『大切な日常』
リアは通信を起動させた。
「エレくん。バンガローにはなにもなかった」と言った。「大型エレクトリアは1体逃走を確認。残り2体は不明」
励からの連絡を受けて、すぐに統括部の部隊がやってきた。隊員たちは大型エレクトリアの残骸と乾の痕跡を探した。
「この惨状はどういうことかしら?」とミカが言った。「どうやったら森が半分消えるのか教えてほしいわね」
リアは小屋の外階段に腰かけて、うつむいたまま何も話そ
ハイブリッドエレクトリア第3話『森の激闘』
励とリアは崖下の森を見下ろしていた。
ここは街から車で3時間ほど走ったところにある山地である。未発見アジトと研究施設の場所を知った特別自警統括部はオートエレクトリアを放ち、各地を捜索した。結果、乾の姿は確認できなかったものの、人の生活している形跡がみられたのがこの場所だった。
「ここに乾が……」
とリアは下の森を見下ろして言った。
「その可能性は高い」――励は端末の画面を見ながら言った。「奥に
ハイブリッドエレクトリア第2話『出撃!G・ヘブンカイザー!』
――大型エレクトリア襲撃事件。
あれから1週間が経った。エレクトリアカフェは近衛インダストリアルの助力もあり、店は修復され、営業を再開していた。リアはいつものようにここで昼を過ごしていた。
店内のテレビモニターは下世話なワイドショーを映していた。そこでは他人の色事に難癖をつけた後、エレクトリアという存在にまで難癖をつけ始めようとしていた
クラゲをかぶったエルニルがチャンネルを変えた。モニタ
ハイブリッドエレクトリア第1話『愛機 リア』
「セレナ。中の様子を送ってちょうだい」
「了解」
バンの中でモニターを眺める水原ミカと工励(タクミ レイ)。
モニターにセレナの視覚情報が映し出された。
「ガレージ内中央に積まれた箱に盗難エレクトリアが監禁されているのでしょう」と励は言った。「リア。聞こえるか? そっちにも送る」
「ああ、見えたよ。エレくん」とリアは言った。リアは工励のことをエレくんと呼ぶ。「シャッター前に2人、箱の周りに5人
ハイブリッドエレクトリア第0話『読み方の注意、あらすじ、設定等』
本作はスマホゲーム『エレクトリアコード』の二次創作です。
・なんでも許せる人向け
・原作設定や世界観に独自解釈や矛盾があったりします。
・オリジナル設定、オリジナル装備、オリジナルスキル等あります。
・全年齢向け
あらすじ
乾博士の起こした「近衛理研事件」から数年後。
愛機(リア)はプロトエレクトリア撃破の際にコアにナノマシンを浴びたことで、物質変換能力を手に入れた。それでほぼ人間と同じ体を作り