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天平の甍は、私の支え。。

唐に留学した5人若い僧たちが
鑑真を
20年もかけてやっと日本へ迎えた物語


話の最後に日本の土地を踏めたのは
留学僧は「普照」だけ

さらに
日本にやっとお出迎えできた
鑑真は両目を失明していました


今と違い、
簡単に連絡がとれない時代

「普照」他留学僧たちは
日本から便りもない中
唐へきた目的を忘れることはありませんでした


熱い思いを伝える異国の留学僧のお願いに
正しい仏教をを世界へ広める事が役目と
応えようとする鑑真
※鑑真は唐でもとても偉い僧でした


こんな壮大で
日本を動かした鑑真の
話であるのにもかかわらず、


淡々とした描写が素晴らしく
何度読んでも感動があります


5年など1ページで
ぶっとばしてしまう
その粋な書き方も魅力


今の私たちが、
目先のことで右往左往していることを
戒めているようにも感じてしまいます


中国、桂林で川を下る描写があったので
大学時代に一人参加のツアーで
桂林へ行き、川を下りました


水墨画に出てくる様な山々を通り抜け、
ただただ、美しい風景の中で川を下る中、
嬉しくて涙がでてきた記憶があります


彼らは下っているとき
どんな思いだったのだろうと。。


ぜひ、この本を読んでから、
「唐招提寺」で感じて欲しいです

#井上靖

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