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ニギハヤヒ降臨の磐船神社と水の女神と天皇霊威
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磐船神社。大阪府交野市。
ニギハヤヒ降臨の地。巨大イワクラは、ニギハヤヒ一行が空を飛んだ船とみなされている。この磐の下を天の川が流れ、無数の岩の間を廻る修行場となっている。無断入場は厳禁で、たいへん危険なため柵が閉じられている。
天の川は山峡を下り、私市(きさいち)の平野に流れでる。私市は、推古天皇が敏達天皇の大后として与えられた所領であろう。同時に与えられた日のまつり部は、天文、暦法の研究所であろうか。推古天皇は、理科系の天文少女ではなかったかと思える。私市一帯は、日本の七夕伝説発祥の地である。
川辺の機織り小屋に籠って、后が神のために帯を織る。水の霊威をこめた帯、みつのおひも、をむすぶ、特殊なむすびをなす女性をもまた神となした。
水、むすび、帯=たらし=天皇の名前。掌で水をすくうことを、むすぶ、という。それが帯や紐をむすぶ神事にも通じる。
水の神、澄めらみこと、の誕生を意味する、機織り伝説が日本の七夕である。その天の川の上流の巨大イワクラが、ニギハヤヒの霊威を伝える。
これは、折口信夫の難解な水の女神の論理を、必死で解釈したものです。
磐船神社から天の川を下り、私市にいずるこの地は、めまいのするような古代の霊威が集約されているような気がします。
四天王寺亀井水からは、夏至の日の出の方位になります。