
謎の常世岐姫~魏と呉の二股かけて滅ぼされた公孫氏の末裔


#常世岐姫
卑弥呼の魏への遣使は、行路を妨害していた、公孫氏の滅亡により、可能になる。
公孫氏の魏と呉の二股外交と破綻により、呉の技術者も公孫氏のもとから倭国に逃亡したのではないか、という推理を、メモした。
新たに知ったことで、公孫氏の末裔を称する氏族が日本にあり、彼等の祀った神が、常世岐姫である。
では、常世岐姫は、どんな神なのか。
さっぱり わからない。
岐の神は、道を封じる塞ノ神である。そこから、疫病封じの牛頭天王信仰と習合し、八王子神社ともなる。
しかし、大元の女神、常世岐姫は、わからない。八尾の常世岐姫神社に奉納された絵画をみつけたが、無論空想画である。
外に資料がない。
常世の国への道を護る女神。
漢帝国の後継者を自認する、公孫氏の神がなぜ女神なのか。
彼等の常世とは、滅ぼされ虐殺の野原と化した遼東のことか。

常世岐姫像
#公孫氏 、#三角縁神獣鏡
にわか勉強で、概略だけ述べておきます。
森浩一先生の受け売りですが。
日本で大量に出土する、大型の三角縁神獣鏡について。
中国で神獣鏡を制作していたのは、南方の呉の職人である。
しかし、三角縁鏡は中国には例がない。
仮説として、呉の職人が渡来して、この国で独自に産み出したのが、三角縁神獣鏡ではないか。
なぜ、呉の職人が、倭に来たのか。
遼東を支配していた、公孫氏、及びその東の高句麗と、呉の関係が重要となる。
公孫氏は、魏と呉の二股外交をおこなう。
また、公孫氏のもとから、呉の使者は高句麗にもおもむき、国交を結ぶ。
呉は、海上交通で公孫氏と連携し、魏を挟み撃ちにするつもりであった。
したがって、呉の鏡職人が、遼東や高句麗から、あるいは直接倭にやってくる可能性がある。
やがて公孫氏は独立して、燕、と国名をさだめる。
たちどころに、魏は、司馬仲達の精鋭軍を送り燕を完膚なきまでにほろぼしてしまう。
こうした動乱により、遼東にいた呉の鏡職人は倭国へ逃亡するしかなくなる。
呉の職人たちが、独自に倭国で産み出したのが三角縁神獣鏡ではないか。
なお、日本で公孫氏の末裔と称するのが、染色を生業とする、赤染氏で、彼等の神、常世岐姫神を祀ったことから、常世氏とも呼ばれる。
常世岐姫神社は、大阪府八尾市をはじめ、全国に数社ある。
以上、メモとして。