昭和〈維新〉没落の歴史
昭和維新の蛮行
昭和〈維新〉を標榜する青年将校たちのテロと、戦争への道。
昭和初期の大不況、とりわけ疲弊した農村では娘の身売りが常態化し、若者たちに不満が鬱積していた。
そうしたなか、昭和維新を唱える青年将校たちのテロが続発する。
高橋是清は、積極財政に転換し、不況を乗り切る。しかし、ひとたび動きだした昭和維新のテロは止まず、軍事費増額には消極的だった高橋是清も暗殺されてしまう。
恐怖にとりつかれた政治家たちは、軍事費増額に唯々諾々となり、あっという間に体制翼賛軍国主義に呑み込まれてしまう。
不況に緊縮財政→さらに不況に→昭和維新のテロ→積極財政で不況を乗り切るがテロの風潮はやまずたちまち軍部独裁に→無軌道な軍費拡大→戦争が自己目的化
💦💦💦維新はひとでなしの時代
大阪で維新の怪が生まれたのは、軍事クーデターの明治維新を美化する、司馬遼太郎や松下幸之助の影響が大きいかもしれません。
明治維新と明治時代を美化する教育が、徹底されてきました。
一方、日清・日露戦争に熱狂する明治の日本人を、夏目漱石は、人でなし、とつきはなした。
さらに、
歴史上重要なもう一つの維新。
昭和維新について、世の人はあえて無視する。
226事件などの、テロリズムの時代。政治家暗殺で、議会政治を空洞化し、軍事政権への道を突き進む。
歴史上、❴維新❵、は人でなしの代名詞。