切腹前夜の侍に追われた悪夢をみる⁈
「一緒に死んでくれ!」
翌日に切腹を控えた侍は
なぜか最後の一夜を共に過ごしていた私に
土下座してそう言った。
「嫌だ!」
と言うと、刀を振り回し
髪を振り乱して追いかけてきた。
気が触れたように
誰かれ構わず斬りつけ
わめきながら追いかけてくる。
必死で逃げても
物陰に隠れても
見つかってしまう。
恐怖で体が震え
「助けて!」
と声にした瞬間、目が覚めた。
なんだ夢か…。
時計を見ると明け方の4時58分。
まだ薄暗い。
布団をかぶって考えた。
そうだ、昨日昼寝をし過ぎた。
そして「切腹で読む日本史」という本を
読んだんだった。
あの追いかけてきた侍は
いったい誰だったのか…?