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2023年NY Timesで「訪れるべき」とされた盛岡 / 1インバウンドとして見た日本(5)
こんにちは、Kametaroでございます。
少しどころではないくらい間が空いてしまいました。最大摩擦係数をかみしめております。筆が進まぬ。これも怠慢ゆえなのですが、私のような凡人は目の前のできることを一つずつ、全力でやるしかないということで再開です。今回は、2023年、ニューヨークタイムズ紙で今年訪れるべき52の場所として取り上げられた盛岡に行ってきましたのでそこで感じたことを取り上げたいと思います。
該当記事は上にリンクを貼っています。
では、どうぞお付き合いください。
NYタイムズが指摘する盛岡の魅力
盛岡は、ニューヨークタイムズ紙の該当記事で、ざっくり以下のように紹介されています。
盛岡は日本を訪れる旅行者が見過ごしがちな街だが、東京から新幹線で数時間でアクセスでき、ダウンタウンはウォーカブルであり大正時代の和洋折衷様式のモダンな建築が保存されている。
また、コーヒーの名店やジャズ喫茶・わんこそばなど特色ある食文化、郊外は自然が豊かで世界に誇れる豊富な温泉資源もある。
また、下記の記事では該当記事が掲載されてから現地にどのような反応があったのかが書かれています。
日本の記者から「何故盛岡なのか?」「他とどのように違うのか?」と海外メディアの記者が質問を受けているという構造は複雑です。日本の魅力を日本人が的確に捉えられていないということでもありますし、米国メディアに褒められて喜んでいるという構図にも見えてしまいます。しかしながらその海外メディアを読んで盛岡へ行っている私も同じようなものでしょう。
現場は積極的に情報発信されている
私が利用したホテルはJR東日本系のホテルメトロポリタンだったのですが、客室に以下のようなマップがありました。
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これはなかなか嬉しいし、感心しました。地元ではちゃんと良い店を認知し、それを発信しているのです。
このマップではカフェが7つ、歴史的建造物や観光地が7つ紹介されていました。スタッフが定期的に更新しているということで、手触り感が感じられる良いマップです。できれば英語版があればよかったのですが・・問い合わせれば用意があるのかもしれません。
個性ある個店が存在感 - ナショナルチェーンの少なさにプライドが感じられる
そんな盛岡でいくつかカフェを回ってきました。
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実にいい店が多い。そして店主やスタッフがまぁまぁ若いのです。理想をもって店を経営されていることが伝わってきます。そして同時に感じたのはナショナルチェーンの少なさ。具体的には、スターバックス・ドトール・タリーズが少ない。このあたりは、卵が先か鶏が先か論はあるものの地元の喫茶文化にリスペクトがあるのだろうな、と感じられます。
本当はNAGASAWA COFFEEに行きたかったのですが定休日。ただ、同店の豆は入手することができました。実に美味い。ドイツ製のビンテージ焙煎機が特徴ということですが、焙煎の妙・こだわりが感じられます。大量生産・画一商品ではない、小ロットで拘りをもって丁寧に作っていることが想像され、日本の名店の拘り・凄みが感じられました。
「個性ある個店」は喫茶・カフェだけではありませんでした。以下でいくつかご紹介します。
納豆巻発祥と言われる寿司店「三寿司」
喫茶だけでなく食事も非常に良かったです。友人の推薦で納豆巻の発祥と言われる寿司店「三寿司」を訪れたのですが、子供も大喜びでした。確かに他の納豆巻とは一線を画す美味さ。
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私は幼少期、寿司店に行くと父母によく
「納豆巻好きだろう?注文していいよ!」
と言われたことを覚えています。単価の安い納豆巻で腹を膨らまそうとする親の陰謀ではないかと邪推するのですが、このお店の納豆巻ならむしろ喜んで注文したい。本当に美味しかったです。何が違うんだろうなぁ。
書店員推しPOPの祖 さわや書店
私は大学生時代、書店でアルバイトをしていたこともあり書店は大好きです。この店は木下斉さんのVoicyで知りましたが、訪れてみたかったのです。来れて嬉しかった。
4歳娘と訪問しましたので、2階の児童書コーナーで絵本を頂戴しました。ちょうど桜の時期だったので、桜をテーマにした絵本がいくつか紹介されていました。
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ナショナルチェーンが少ないことは地元の店舗が営業努力をし、地元がそれを支えている構図があるからと思います。だからこそその構図が生み出す魅力をNYタイムズが発見したのだと思います。
愛される地元コンテンツの結晶
そんな盛岡・・というより大きく見ると岩手ですが、世界最強のコンテンツを擁しています。大谷翔平選手です。
大谷さんは岩手出身、花巻東高校の四番でエース、地元を飛び越えて世界のスーパースターです。地元紙、岩手日報の旅行広告は、LAへドジャース戦を見に行こうというもので占められていました。時期的に4月で野球の開幕時期であったこともあるのでしょうが、岩手日報の旅行広告が地元の星を見に行く・・で占められていたのが印象的でした。
そして、百貨店・川徳では大谷翔平氏をアンバサダーにしているデコルテのポップアップイベントも開催中でした。
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デコルテブランドは常設されていないようですが、なのにこの規模感でイベントを開催されるあたりが大谷さんの地元である岩手ならではとも感じます。
このあたりも、個性ある個店と相通じるものを感じます。
個性の尊重、そして出たスターを推す、これの連鎖が唯一無二性を生むのだなぁと思います。
文字で表現するのは難しいです。簡単なものではないですよね。
大谷さんはセイコーのアンバサダーも務めておられますが、グランドセイコーの工場が雫石にあるのを思い出しました。また訪れてみたいと思います。
盛岡、子連れ2泊では魅力に触れた、くらいで終わってしまいました。また訪れたいと思います。
今日もお付き合いいただきありがとうございました!