美味しい話 少しだけ気になる 01 特産品って
WIKIを検索してみると
「特産品(とくさんひん)とは、ある特定の国や地域でのみ生産されたり、収穫される物品のことで、その地域を代表し、その土地の気候風土を生かした物品のことをいう。特産物(とくさんぶつ)、名産品(めいさんひん)、名物(めいぶつ)ともいう。」
たとえば鯵の干物がその土地の特産品と銘打っていたら、その土地で水揚げされた鯵を加工した商品だと思うわけです。しかし原材料を確認すると他の地域で水揚げされた鯵を使用している。これはその土地の特産品んまのだろうか? そう思うわけです。
しかしお店の人に聞いてみると、地元で水揚げされる鯵は、干物にするより刺し身やたたきで食べたほうが遥かに美味しい。干物にするなら長崎産の鯵の方が美味しいから、それを原材料として干物を作っていますと。干物屋は干物を作る技術を商売としている訳で、生魚を売る魚屋とは違うのですと。
たとえばスキーシーズンに長野で販売している野沢菜漬け。これは時期的に地元で野沢菜を収穫する時期とずれるので、徳島の農家に頼んで栽培してもらい、それを長野で加工して販売する。
長崎の特産品であるからすみ。高額な特産品であるがために、修学旅行で長崎にやってくる多くの中学生さんには手が届かない。特産品を買ってもらえない状況はだめだろう。だからオーストラリアからボラの卵を輸入して安価なからすみを作る取り組みを始めた魚住商店。
特産品だから地元の食材にこだわるのは正しいことだが、昔から培ってきた干物の技術を売り物にするのも正解だと思う。
徳島県で栽培した野菜を長野で漬けて販売するのも、ありでしょう。隠しているわけではないし。
美味しい特産品は美味しい。しかしなんとなくどこかになにかが引っかかるのも事実。
特産品を買う人は何を求めているのか知りたい。
それぞれの特産品に対しての思いはどんなものなのか知りたい。
とっても気になっています。