美味しい話 コロナが過ぎたら絶対に行く!! 16 福井県坂井市三国町 三年子らっきょう と 麩の芥子和え
福井県坂井市三国町 三年子らっきょう と 麩の芥子和え
鳥取のラッキョウは有名。痩せた土地や砂地でも栽培できる植物のひとつがラッキョウ。
三国町と同じ坂井市の三里浜、ここもラッキョウが特産品なのだがそれほど知られていない。砂地で栽培するラッキョウで、小粒。小粒というのは品種がそうなのではなく、「足かけ三年」かけて作るから小ぶりになる。
「通常のらっきょう(1年掘り)は、夏に植付けられ秋に紫の花を付け、春先に分球して6月頃に収穫します。三年子花らっきょう(3年掘り)は、さらにもう1年土の中で過ごし花を付け、2回目の春にさらに分球して6月頃収穫される独特の栽培法です。このあしかけ3年越しのらっきょうは、他の地方にはなく、「三年子花らっきょう」と呼ばれ、繊維が細かく巻きがしっかりしたシャキシャキと歯切れの良いらっきょうになります。 」(おおさかパルコープ2013年5月7日の記事より https://www.palcoop.or.jp/blog/seisansya/2013/05/post-51.html )
小粒でシャキシャキ、このラッキョウが大変好みになった。シャキシャキ感がたまらない。
麩の芥子和えも三国で初めて食べてからファンになった珍しいもの。
長方形の麩を戻した物と薄切りした塩もみキュウリ、これをすみそであえて味が染み込むまで寝かせる。これがやたらと美味しい。麩は福井産で中京地区で普及している角麩と同じ形状。
福井県は国内では珍しい地からしの生産地でもある。芥子はほぼカナダからの輸入品でまかなっている日本では国産の芥子は希少品となっている。
三国町のある坂井市の隣があわら市。あわら市には吉崎御坊がある。浄土真宗中興の祖と言われる蓮如さんが北陸での布教活動の拠点に選んだ場所。最盛期には今では想像も出来ないぐらいの人が集まった場所。
「報恩講(ほうおんこう)は、浄土真宗の宗祖(開祖)とされる親鸞上人の祥月命日(旧暦11月28日、新暦1月16日)の前後に、宗祖親鸞上人に対する報恩謝徳のために営まれる法要のことです。浄土真宗寺院及び門信徒において最も大切な法要行事とされています。
その時出される料理が報恩講料理で各地域によって特色があります。」
報恩講料理のひとつが「麩の芥子和え」、精進料理だ。
三年子ラッキョウにしても麩の芥子和えにしても脇役と言えばそうなのだが、主役を喰ってしまう力量がある名物。
※写真はふくいドットコムより
http://www.fuku-e.com/200_gourmet_calendar/01_rakyo/
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