日本語は難しいのか
昨日、所属しているホストファミリー協会からお知らせが来た。
今年もまだ留学生は少ないのでマッチングは無しということだった。
わが家は7年前から、留学生のホストファミリーをしている。
時々わが家に泊まることもあるが、住むのではない。
週末うちに来てもらったり、一緒に出掛けたり、日本での不慣れなことをサポートしたりする。
マッチングされるのは以下の3パターンの学生
1)日本で専門の勉強をする前に、日本語学校で一年勉強する学生
2)母国の大学で日本語を専攻していて、交換プログラムでやってくる学生3)日本の大学院などで専門分野を研究している学生
時々、留学生たちから、日本語のことで質問される。
ふだん文法のことを考えてしゃべっていないから、なぜかと聞かれても困る。
★ケース1
「時計が壁にかかっている」
「時計が壁にかけてある」
どう違うのか?
状況は一緒だけど、結局自動詞と他動詞の違いである。
「どっち使っても通じるよー」って答えるけど、「テストで出る」と。
何級の問題か忘れたが、そんなの要る~?ってケース。
留学生も大変だ。
★ケース2
長いものを数える単位「本」
初級者はこれを一生懸命暗記する。
1のときは「ぽん」しかも、「いちぽん」でなく、ちいさい「っ」を使うと覚える。
2のときは「ほん」
3のときは「ぽん」でなく「ぼん」である。
「なんでですか?」
「なんでかなぁ?」
日本人の私たちでさえ理由はわからない。
極めつけは10である。
これはオーストリア人男性と結婚した友人の話だ。
「ねこにゃんさん、9本の次言ってみて」と言われ、
あー、来たよと思った。
「じっぽん」と言うと、
「あーー知ってた?でも普段それで言ってないよねぇ」
「うん」
小学生のお子さんと接していたら気付いていると思うが、
「じっぽん」が正しい。
彼はあちこちで聞いて回っていて、ほとんどの日本人が「じゅっぽん」と発音していると憤慨していた。
★ケース3(一人称代名詞)
「じっぽん」で憤慨していた彼は、自分のことを何というかも悩んでいた。
「おれ」はなんかエラそうだ。
「ぼく」は子供が使うんじゃないの?
「私」って言ってる男の人に出会ったことがないよ。
たまに
「自分は・・」とか言う人いるけど、義理の両親に言っても大丈夫?とか。
義理のご両親が、高倉健が好きならねぇ。
★ケース4(二人称代名詞)
20歳の中国人の女の子は明るく屈託ない。
以前、手作りの餃子を作るから食べに来いと、マンションにお邪魔した。
私たち夫婦に
「さぁ、君たち、食べろ」
と、たくさんふるまってくれた。
2人称複数形「君たち」は、大好きなコナン君の影響かもしれない。
まだ敬語は習っていない段階だった。
彼女は中国人オーナーの中華料理店でバイトができそうだと張り切っていたが、一日お試しした結果、
「『もっと日本語勉強した後に来い』と言われたよーー」
やっぱりね(笑)
「おまえ」と言われた時はさすがに注意したんだけど。
「あなた」は親しい人に言うには堅苦しいと思っていたようだ。
でも私たちも、普段相手に「あなた」って言うこと少ないかも?
★ケース5
留学生との交流会(パーティー)で、ブルースリーが好きだと言う子がいた。
「おお、私もブルースリー好きよー。渋いよねぇ」
「・・・シブイ?」
横にいた他の留学生が
「あ、お茶ですね」
「あぁ・・アレかぁ」
通じてるのか?
いや、絶対通じてない。
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