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「小林聡美もの」(日記)

2023/04/04㈫

「ペンション メッツァ」を観た。

小林聡美主演のショートドラマだ。
一人でペンションを経営するテンコ(小林聡美)がいろいろな来客をもてなし、同じ時間を過ごしていくという話。

今回のドラマのキーワードもまた
おもてなし
透明感のある映像
自然
おいしいごはんとお酒
一期一会の出会い
そこにとどまらない自由
もたいまさこ
などだ。

「また」というのは、物語の場所がちがうだけで同じ設定やテーマで小林聡美主演の映画やドラマがいろいろ作られているからだ。

私が観ただけでも「かもめ食堂」「めがね」「プール」「マザーウォーター」「パンとスープとネコ日和」など…

その発端は「かもめ食堂」であり、その流れを汲んだ制作スタッフが今回も関わっているらしい。

映画やドラマを恋愛もの/サスペンス/ドキュメンタリーと分けていくように、もはや「小林聡美もの」というひとつの分野が出来上がっているように私は思う。

この「小林聡美もの」は私にとっていい意味で、強いメッセージや考えさせられるテーマがほとんどない。

ただひたすら心地よい音楽のように物語も流れていく。

小林聡美の何にも依存しない潔さとおもてなしのやさしさ温かさ、そして人との距離感が好きだ。

全7話のひとつ「ひとりになりたい」という話は、その距離感さえ今の時代には「近すぎる」という感じもしたが、このペンションのような場所を求めている人がいる限り、今の時代の距離感などどうでもいいことなのだ。


このドラマを観終えた私は体にいい朝食を食べて、すっと出かける準備をした。

そして川辺の桜並木の下でしばらく時間を過ごした。
散りすぎた桜を見ながら、川、鳥、人、風、車の音を聞いていた。

小林聡美効果だ。

「恋愛もの」を観てきゅんきゅんして恋がしたくなるように、「小林聡美もの」を観て心地よい気持ちになって自分の時間を持つ。

なんとも不思議な「小林聡美もの」。

穏やかな日になった。


それにしても、もたいまさこかわいすぎんか??


❀私のひとり言にお付き合いくださってありがとうございました。

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