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藍田 陸生
2022年4月13日 16:57
息を切らしながら、目指す銀行へと一目散に駆け込んだ。はー!はー!っと息を荒げる俺。それをみて見るからに不審の目を送る案内役の女性銀行員。「お客様、大丈夫ですか?」 息も整わないままに俺は言う。「だ、大丈夫れす…」口が回っていない。「今日はどのような御用件で?」「じ、実はキャッシュカードが…」「ご紛失されたのでしょうか?」「いや、破損してしまって…」と、ICカードを無理