スケート教室にて
仕事が休みの日(平日)、息子(小1)の学校の授業でスケート教室があるから参加するよう妻に言われた。
何でもスケート靴の紐がまだ結べないから手伝ってほしいそうだ。
「紐結ぶだけなら嫁だけが行けばええやんけ・・・」
と、その時は思った
が・・・
スケート場に到着すると、すでに子供たちは到着しており、他に何名かお母さんらしき人がいた。男性は私一人だ。
ロッカールームに子供たちは集合していて、息子もいた。妻は息子のスケート靴の靴紐を結びはじめた。案の定私は手持ち無沙汰だ。
ふと周りに目をやると、退屈そうに座っている子供が何人もいた。
(なるほど、そうゆうことか)
私は全てを察し、息子の隣にいた女の子に声をかけた。
私「今日ママは?」
女の子「来てない・・」
私「よし!おじちゃんが靴履かせたるわ!」
そう言うと女の子は少し嬉しそうに足を出してきた。
今日は平日の昼間、来れるご両親はそう多くないだろう。まして担任の先生やスケート場のスタッフだけで生徒全員の靴紐を結んでいたらそれだけで授業の時間が終わってしまう。
私は何人かの子供の靴紐を結んだ。
他人の子供に何かするのは気を使う、上手く結べたかなあ・・・(汗
リンクにてスケート教室が始まった。
私と妻、他のママ友たちは2階席で見守っていた。
そこで事件は起きた
一人、どうしても立ち上がれない子がいた。
担任の先生が何とか立たせようとしたがダメで、その子はとうとう泣き出してしまった。
それを見ていた妻が言った。
妻「あの子靴が合わなくて足が痛いんじゃない?」
そう言われて靴を見ると、その子はスピードスケート用の靴を履いていた。
スピードスケート用の靴はフィギュア用の靴と比べて刃が薄くて長く、初心者向きではない。
今日はうちの息子も含めほとんどの子がフィギュア用の靴を履いているのだが・・・
その子は先生に連れられてリンクの外へ出た。
スケート靴は簡単には脱げない、一旦ロッカールームまで連れていかなくては・・
それを二階席から見ていた妻が言った。
妻「ねえ、あんた行った方がいいんじゃない?」
私「えっ?俺!?」
そう言われて再びさっきの子の方に目をやると、担任の先生がその子の手を取って、何とかロッカールームまで歩かせようとしていた。
(なるほど、そうゆうことか)
私は階段を駆け降りて、先生のところまで走った。
私「先生!」
先生「はいっ!?」
私「私がその子を運びましょうか?」
先生「あ・・ありがとうございます、お願いします!」
担任の先生は小柄な女性、親御さんたちの中で男性は私一人、他の先生やスタッフさんたちは他の生徒を見ていて気づいてない。
この状況であの子を運べるのは私だけである
小学校1年生ともなると体重は20kgを超えている子が多い。(その子も大きめの子でした。)先生だけでは抱えて運ぶことはできなかっただろう。
私はその子をロッカールームまで連れて行き、靴を脱がせた。幸い足を痛めた様子はなく、単に上手く立てなかっただけのようだ。
私は少し前まで単身赴任で県外におり、学校行事には本当に久々に参加しました。
今回強く思った事、
子育てパパのみなさん、学校行事には積極的に参加しましょう
なんだかんだで男手が足りません
そして子供ってのはみんなで助け合って育てるものですね・・・