初心者向けストリートスナップ考察#1-2
こんにちは!フォトグラファーのKAMANOIです。
ライフワークとしてほぼ毎日写真を撮っています。
今回は初心者向けストリートスナップ考察#1-1に引き続きストリートスナップをジャンルによって細分化する第二弾、今回のテーマは「日常的なストリートスナップ」です!初心者向けストリートスナップ考察#1では以下のように記述しました。
温かい雰囲気のストリートスナップやエモ、ノスタルジー、ハートウォーミング、田舎スナップなんてのもここに入るかと思います。
日常的でハートウォーミングですね。
午後の日差しが眩しい男性。下校時に友達に駆け寄る小学生、休日の朝、親子で出かけてきた原宿。シチュエーション自体が日常的ながらもハートウォーミングです。写真に撮らなくても目で見ただけでほっこりするやつ。
そこまで揃っているなら大切なことは決まっていますね。「ちゃんと抑える」「邪魔をしない」これ大切。
では解説にいきたいと思います。
解説1枚目
午後の日差しが眩しい男性。本業が休みの日に自由が丘でフィルムにて撮影。機材はCHINON 35FX-IIIというコンパクトフィルムカメラにフィルムはCineStill 50D。
構図、技法解説
コンパクトフィルムカメラなので押すだけです。安いコンパクトカメラの写りって、決して良くないけど味があって好きです。構図は一点透視図法で消失点はセンターより少し右。画角の左下から真ん中を通り少し右。そうすることで光が来ている左上が少し開ける。そして右下に伸びる影を入れて午後の光を表現しています。
そしてこの安い写りとCineStill 50Dの色味の相性が好きです。
どんなフィルムを選ぶかで色味や描写も変わってくるからフィルム選びは大切にしています。コンパクトカメラの場合はレンズや絞りを選べないから余計にですね!
解説2枚目
下校時に友達に駆け寄る小学生、解放で奥のコはぼかしたけどこの走る男の子の手の角度も最高ですね。手を振らないで走る。私も小学生の時やってたなぁ。黄色い帽子も良い雰囲気出してます。使用カメラはNikonZ6、レンズはVoigtlander NOKTON 58mm F / 1.4、マニュアルフォーカスの単焦点にkenkoブラックミストNo.1をつけています。(f1.4 ISO100 1/1600)
構図、技法解説
構図は消失点構図気味に消失点はセンターよりだいぶ右奥に。被写体の男の子を構図の中心にするのではなく少し左にずらすことで右奥の同級生にも目が行きやすいと思いました。注意したのは目線。少しだけ低く構えて子供の目線に近づけています。遠近感は被写界深度で表現。住宅地で整いにくいので道の白線を画角いっぱいに合わせて帰り道感を強調しています。午後の少し黄色い光の色味にして登校でなく下校であることを表現しました。シャッターを押すタイミングは2人の距離が重なる前に歩幅のタイミングに合わせて。
解説3枚目
休日の朝、親子で出かけてきた原宿。お父さんとお出かけにウキウキしてる子供達を撮った一枚。使用カメラはNikonZ6、レンズはVoigtlander NOKTON 58mm F / 1.4、マニュアルフォーカスの単焦点にkenkoブラックミストNo.1をつけています。(f1.4 ISO100 1/500)
構図、技法解説
三角構図でバランス良く、ストレートの一点透視図法で消失点は中心奥上部画角いっぱいにして奥行き感を。下り坂からの登り坂です。この写真で何より大切にしたのはタイミング。子供2人のウキウキ感と仕事が休みであろう日(当日は日曜日の朝8時)に朝から連れ出されても満更では無いであろうお父さんの足並み。タイミング命すぎてマニュアルのフォーカスは間に合ってません。けど合わせて撮り直した写真よりこのタイミングが良い。そう思っている一枚。現像で気をつけたのはハートウォーミングな雰囲気だからといって暖色黄色に降らないこと。この日は冬のうす曇りの朝で、その日差しはそんなに黄色くないので暖色系の発色を抑えています。その時の季節、時間、気候も大切にしたくてそこも気をつけました。
さいごに
ジャンルによるストリートスナップ考察第二段「日常的なストリートスナップ」いかがでしたか?日常的なスナップを撮る上で私が大切にしているのは「多くの人が目にしたことがありそうな光景であるか想像できる光景であること」「想像させるために効果的に魅せること」と「邪魔をしない」こと。次回はテーマ「デザイン的なストリートスナップ」です!
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