見方を変える 〜減点法から加点方式に〜
文章添削は減点法。まずは誤字脱字や規定の形で書いているかどうか。それから求められた内容について記述されているかどうかをチェックする。
できていないところを見つけるたびに、点を引いていく。すると一度完成させた文章が、添削後には未完全な文章になる。減点されなかった100点の文章だけが価値あるものになる。
それぞれ力をかけて仕上げたはずの文章も、基準を満たさなければ0以下。評価の対象にもならない。
試験に合格するには必要な見方だと思う。
でも、人生は違う。
「一発勝負でもないし、誰かが決めた基準で評価されるものでもないだろう」と自分に言いたい。
だから、全てのスタートは0(ゼロ)。
マイナスでも、プラスでもない、フラットな状態。
そこからプラスしていくのが生きるってこと。
前の記事でも言い聞かせていたように、
新たな課題に取り組む時、
私はなぜかマイナスからのスタートを切る。
それはきっと、もっとすごい人を見て頑張ろう (頑張らなきゃ)と思うからで、
比べるあの人が0(ゼロ)で、私はあの人に及ばないと考えるからだろう。
あるいは理想の自分が平常点で、理想に満たない今の自分は世間には評価されない地下にいるような見方。
マイナスからのスタート。
頑張って、頑張って、普通に近づく。
頑張って、できないとマイナスが膨らむ。
だからプレッシャーが大きい。
頑張ろうって思ったなら、やらなくちゃ。
でないともっと、悪くなる。
この繰り返し。もういい加減に、しんどい。
この考え方を変えなきゃだめだって思った。
頑張ろうって思ったその時。
私にはすでにできてることがある。
例えば、休職する前。
この1年頑張ろうって思った時には、もうすでに頑張ってきた1年があった。私にとっては無事乗り越えた1年だった。
社会に出たところからすでに足し算は始まっていた。足す数は小さかったかもしれない。たまには大きな数が引かれるときもあった。それでも、出来ることは増えていたはずなんだ。プライベートだって、趣味の範囲は広がっていた。
自分に言い聞かせたいこと。
それはこれから私が頑張ろうって思うことは、自分をもっと豊かにしたい「+1」の行動だってこと。
できなくても、「−1」じゃない。
なぜなら、スタートは「0」だから。
できないのは「0」。
できたら「+1」。
「+1」が増えたら、できることが増えて楽しい。
だから頑張る。だから続ける。
しんどければ、たまに休む。
また頑張れば、足されていくことだから。
そうやって生きてみる。