野望はでっかいほうがいい
野望がある人って強いと思う。この先が見えていれば、今の苦悩も苦労も活かせる材料に変わる。復職が通過点となった今、私にも野望が見えてきた。
大学進学に合わせて上京したのが18歳。
気づけば来年で10年になるから驚きだ。ここで暮らし続けて、仕事を始めて分かったのは、私はこの土地に馴染まないってことだ。
ゆくゆくは、地元の新潟に帰りたい。
そう考えるようになっている。
問題なのは、地元に帰って何をするか。
ふと思ったのは、
子どもや若者の
社会参画を後押しできる居場所づくり。
それか、
独り身になった高齢者が
集って生活できる共営住宅づくり。
私の実家は二世帯住宅で、家が二つ並んでいる。
でも、祖母が施設に入ってしまってから一つの家は間抜けの殻で、物置状態だ。
父は実家が負の遺産とならないよう、子どもが帰ってこないなら処分しようと考えているらしい。でも、私は実家も地元も気に入っているから家がなくなるのは寂しい。
それに、
一軒余っているのならそれを地域活用できれば
私が地元に帰る理由もできる。
だから、
将来は持て余した実家のスペースを使って、
居場所づくりをする。
子どもも、若者も、おじいちゃんおばあちゃんも、
全世代を巻き込んだ場にできたら最高だ。
高齢者には、温もりのある終の住処に。
自分で生活できるけど、独りで暮らすには不安だし寂しいって人たちが集まって、みんなで生活する。
若者には、生活体験を。
生きて暮らすには何が必要か。一緒に作業をしながら、学んで、自分のやりたいことを見つける。これまで社会を作ってきた人との関わりは、社会勉強にもなるだろう。
子どもたちに、自然体験を。
学校の中での生活に飽きてしまった子の居場所にでもなればいい。身体を動かして、手を使って、目で見て、話をして、いろんな体験ができる場所。
各世代で、どこか居場所を見つけられない人たちが、立ち寄れる場所をつくれたらいいなと思う。
それを私の実家につくる。これが私の野望だ。
野望と大それた言葉で掲げてしまったが、いまの気持ちは明日には変わっているかもしれない。でも、野望はあった方がいい。毎日変わったって、自分の描く理想や夢に間違いはないと思う。
ふと思いついた野望を胸にしまって、
明日からもコツコツと生きていくことにしよう。