毛巣洞騒動
記録。自身の体験した「毛巣洞」という理不尽極まりない病について。
その①:毛巣洞ってなーに?
毛巣洞は、臀部に生えている毛が皮膚の下に膿瘍(膿のたまり)を作る病気です。多くは臀部正中上部の割れ目に小さな穴と、その下に触れる膿のしこりとして認識されます。多くは体毛の濃い男性に認められ、タクシーやトラックの運転手など、長時間座位で過ごす人に多く発症します。感染を繰り返さなければ問題ないのですが、長期に感染を繰り返していると、有棘細胞癌という癌が発生する場合があり、注意が必要です。
© 学校法人日本医科大学 より
私は毛深い。毛深いというだけで、一生懸命仕事を座り続けて頑張っていると発症した。なぜなのか。
いくら調べても「体はそういう仕組み」らしい。
私の場合は、初期段階での処置だったため、比較的短い入院期間と軽い症状で済んでいる。とはいえ4日間の軟禁と絶食を強いられた。毛深いというだけで。(この世界は残酷だ)
■まとめ:病はいつでも理不尽。
その②:費用
私の場合は9日間の入院で最低でも25万円、術後の発熱や哆開などで長引いたり、個室を利用すればさらに上乗せ。
そんなお金は無いので、とにかく支払いの目処が当初は心配でした。
「健康保険限度額適用認定申請書」を入院前に申請。最終的には6万2千円程の支払いとなりました。
病院からの丁寧な説明もあり、郵送での手続きもスムーズに行えました。
病衣や日用品は限度額適用外だったので、家にあるもので4日分ほど用意。
後ほど記載しますが、そんなにいりませんでした。個人的には2日分で十分だったかと思います。
■まとめ:ギリどうにかなった。
その③:発症から入院まで
2023年8月頃から仙骨付近にしこりがあり、月に1度程度痛みがでる際には腫れ上がる状態を繰り返した。その都度に腫れが大きくなっていく。
2023年12月うさぎさんの尻尾状態。年末休みにもらった風邪ウィルスのせいか、ついに大晦日痛みに耐えかねて緊急外来を受診。そのまま年を越す。
緊急外来は外科対応のみとのことで、処置室で切開。医師によると30~40ccほどの膿が出たとのこと。ドバドバ出たのが自分でも分かる。すかさず残りの膿を押し出す医師。とにかく痛い。処置後は着替えもなく寒空の下びちゃびちゃのパンツを履いて処方箋をもって舞妓さん歩きで夜道を彷徨う。
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2024年1月1日~5日、毎朝緊急外来に通院。その度に外科対応とのことで切開した穴から何かをつっこまれ中を洗浄される。これが今回の体験で一番の激痛経験でした。5日目まで全然慣れませんでした。
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