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新春香港小旅行記 2


 新春香港小旅行2日目は、早朝宿舎から佐敦道まで朝散歩しながら目に止まった店での朝粥から開始。この日は、九龍で今なお開発途中の西九文化区散策が午前中の主題かつ目的である。
 おそらくスターフェリー発着場周辺の混雑緩和を目的とした所謂オーバーツーリズム対策も視野には入っていると思われるが、やはり、ここ数年の中央の支配力強化を文化というベールに包むことでさりげないものとしようとする意図は明白。完成形の情報を有しないが、驚くような規模の文化ゾーンが形成されることになるだろう。現在すでに開館している香港故宮博物館とコンテボラリー美術のみに特化したM+は付言するまでもない。そればかりか、西九文化区入り口にあたる場所の角地に聳える芸術劇場の壮麗さからしても、やがて整うだろうスケールの豪壮さは、もはや想像を絶するものとなるはずなのである。向こう100年は超大国として君臨し続けるはずの中国の委細かまわぬ強権、強大ぶりにただただ溜息を吐くしかない。中央のそれとどう棲み分けようとしているのか調べてはいないが、香港故宮博物館の展示品の精緻、微細にして華麗、雄渾さたるや言葉を失うばかり。
 呆然とさせられながら昼食を摂りつつ一度宿舎に戻り、午後は九龍湾沿いの星光大道で香港スターの手形やブルース・リー像に目をキラキラさせて、四苦八苦しつつバス利用で旧九龍城へ。
 夜は旺角で食事しての帰宿。1日の歩数は、なんと33601歩。さすがに疲れました。もう若くないなぁ、と実感したことでした。

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