好きよ、好きだけど
年明けからダイエットに取り組むつもりだったのだが、一向に進まない。一応ダイエット指導者なのに。情けないにも程がある。
敗因は分かっている。
まず、薄皮あんぱんが美味すぎること。
次に、のり弁おにぎりが好きすぎる事。
他にも「ホワイトチョコデニッシュが美味すぎる」とか、挙げればきりがないのだが、最もやっかいなのが『家庭』だ。
愛しのマイハニーとは、法の壁に阻まれ夫婦にはなれないのだが、一応それっぽい生活を営んでいる。場所はハニーの実家。
なので当然、ハニーの家族と一緒にご飯を食べるのだが、この一家、そろいもそろって大変な美食家なのだ。
美食家たちが目の敵にするのもの。それが『ダイエット』である。
特にハニーの母。私にとっては義母といえる人が最も厳しい。
以前、夕食後のデザートを断る時に「カロリーオーバーしちゃうので…」と言ってしまったことがある。
すると「カロリーの話はするな!!!!」と秒でブチ切れられた。以来、デザートを断る時は「お腹がいっぱいで…」と言うようにしている。
ただ、毎晩デザートが出てくるので、さすがに全部は断れない。嫁の立場、辛い。
この美食家だらけの家で朝食と夕食を頂くのだから、ダイエットしようと思ったら昼食を抜くしかないのだが、現在の私は完全に『薄皮あんぱん』の虜。あれでしか出ない脳内麻薬があるのだ。
てかいつの間に4個入りに減ったのよ。なにしてんのよヤマザキ、何考えてんのよ。セブンイレブンの5個入りに浮気するわよ。早く元に戻して頂戴。
どうしたら『薄皮あんぱん』に手を染めずに済むのだろうか?
考えに考えた結果、財布を持ち歩かないことにした。PayPayもアンインストールだ。これで、薄皮あんぱんどころか昼食に何も買えない状況を作れる。昼を抜いて痩せるのだ。
名付けて『幼稚園児ダイエット』だ。
幼稚園児はお金を持たない。スマホも持ってない。パパやママに隠れて何かを食うなどもってのほか。
「幼稚園児が昼飯抜きはどうなんだよ」というツッコミはひとまず置いといて、今日から1ヶ月やり切ろう。
ごめんね薄皮あんぱん。
あなたの事は好きよ。
好きだけど、好きだけじゃ一緒にいられないこともあるの。離れたくないのに、離れなきゃいけない恋もあるのよ。わかって。
じゃあ、さよなら。元気でね。