読み始めたら止まらない「僕だけがいない街」
毎回、マンガを紹介する時はどれにしようかちょっと悩みますね。もちろん、めちゃくちゃマンガは読んでいて、最近は胸キュンマンガばかりなんですけど（笑）今回はテッパン中のテッパン「僕だけがいない街」を紹介します。（聞き役：成瀬夏実）
「僕だけがいない街」聞いたことあります！読んだことはないけど…（笑）
三部けいさんの作品です。三部さんの作品は結構ミステリーが多くて。超名作中の名作なんです。主人公の藤沼悟は売れないマンガ家なんですけど、特殊な能力を持っていて、それが「リバイバル（再上映）」というんです。日常の中で、ドクン！とすると、数分前に戻る。
タイムリープ？
これがある時って、日常の中に「違和感」があった時なんです。それを過去に戻って「違和感」の正体を探すんです。
居眠り運転してるトラックの運転手を見つけるんですね。
このままだと子どもが事故になってしまうトラブルを防ぐんです。結局藤沼はケガするんですが。悪いことが起きる直前で「リバイバル」が起こるんです。
どちらかというと過去に戻って解決する系だとヒーローものに感じるんですけど。
完全なるミステリーです。
そしたら、どうしてこうなるのか、ていうのを探しいく話ですか？
違うんですよ、成瀬さん。早いです。
早いんですね（笑）
ここからです、話は。彼はピザ屋でバイトしているんですが、トラックが起こす事故を回避したけど、そのまま他の車と正面衝突して気を失い入院してしまいます。突然、小学生の時の同級生の死を思い出し、見舞いに来た母親から、当時はその事件の記憶を息子たちから取り除こうと必死だったと言われ、記憶がよみがえってきて、事件を詮索しはじめるんです。
同時に、お母さんはなんとなく真犯人がわかっちゃうんです。それで、誰かに伝えなきゃ！と思ったところで、お母さんが殺されちゃったんです。
えーーーー！
それを息子である藤沼悟が第一発見者になるんですが、犯人に仕立てられちゃうんです。最終的にどうしようどうしよう、と焦って、普段は偶発的に起こっている「リバイバル」を自分で起こそうとするんです。
そしたらお母さんが殺される前にいけそうですよね。
そしたら、戻れたんですよ！
お〜。よかった。
だけど、小学生まで戻っちゃったんです。
なにッ（笑）昭和まで戻ってしまってる。
まさかの小学生スタートです（笑）ここから全部始まるんです。当時、忘れていた事件を思い出して、事件でおこってしまった同級生の死を止めようとするんです。
それもこれまだ1巻の話ですよね。気になる。
ReLifeと一緒で頭脳は29歳なんですけど、小学生なので全部の記憶を覚えているわけではないんです。だから時には失敗しちゃったり。またそこでリバイバルを起こしてどうにか止めたいと繰り返すんです。そして、母親を殺害した犯人と女の子を殺した犯人が同一人物であると確信した藤沼悟は、2つの時代を往復しながら真犯人に立ち向かっていくって話です。
もともと死んじゃった同級生は、小学生の時は話もしないような子だったんですけど、これを機にめちゃくちゃ話しかけるようにしたんです。この子を助けたい思いで。女の子は家庭内DVをされていたこともあって、家出させたりするんです。
藤沼悟はこの女の子ために朝3時くらいに家を出て、一緒に過ごしたりしているんですけど、次第に藤沼悟のお母さんが2個弁当を持っていくようにしてくれたんです。
お母さん気付いてる！
このマンガのポイントは藤沼悟のお母さんが絶対的な味方なんです。友達を守るためにやっているならいい、と。
これは結局どういうマンガですかって聞かれると、当時はできなかったけど1歩踏み出すことの大切さとお母さんというスーパーよき理解者がいて成り立つマンガなんです。
もう完結しているんですよね？
完結してます。めちゃくちゃ深いです。この8巻でこのボリュームでって、もう何度も読み返している大作です。これも絶対読んでほしいですね。
そしていつも通り僕の好きなシーンを紹介します。
この漫画は書いたとおりミステリーではありますがその裏では主人公である悟のお母さんの驚異的な状況察知のチカラと優しいがめちゃくちゃグッときます。理解力がある分恥ずかしいこともあると思いますが、子供だからとか関係なくちゃんと理解して受け入れてくれるところが感動します。
このシーンはまさに虐待を受けてる加代ちゃんを廃バスの中でみんなで匿ってたところだけど、そろそろ限界だって悟が思った時にとった行動なんですが、いいですよね。
水曜日で今日はマンガでしたが、最後まで読んで頂きありがとうございます！またスキ・いいねもよろしくお願いします。このマンガについてのコメントやそれ以外のコメントもぜひ！あとこの漫画どうですか？ってのがあればそれも。あとはUUUM MANGAもご視聴ください！ちょっと縦型動画にもチャレンジしてみました！
それではまた明日！
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