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メモ 20241113, Technische und mechanische Biologie, Uexküll, J.

アメーバ運動の解析の合間にユクスキュルの「技術的および機械的生物学」という小論を読んでる。

「直観なき概念は意味を成さない」ということで、三日熱マラリア原虫の生活環がいかに機械的、技術的期間が巡る計画性に沿って構成されているかを論じてる。環世界トンネル(Umwelttunnel)の図が素敵。

…この興味深い生物は、3つの生活環を持ち、それぞれがいくつかの期間に分かれている。この期間において、組織形成の期間と、新たに形成された組織が作動する期間が交互に現れる。これらの期間は形成期間と作動期間として区別できよう。作動期間は閉じたメカニズムが働く時期であるため、「機械的期間」とも呼ばれる。一方、組織形成の期間は、メカニズムがまだ生成される過程にあるため、機械的な過程とは言えない。この対比を明確にするため、私は組織形成にあたる期間を「技術的期間」と呼ぶことにする。なぜなら、技術とは狭義には組織の製作を意味するからである。 (釜屋, 試訳)

Technische und mechanische Biologie, Uexküll, J.

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