【ゲーム感想】DELTARUNE chapter 2(※ネタバレなし)
トビー・フォックス氏制作の海外インディーズゲーム『UNDERTALE』の関連作品である『DELTARUNE』。
本編は開発中でありChapter 1のみが無料で先行公開されていたのですが、2021年になってChapter 2が公開されました。
ということで、chapter 2(Nintendo Switch版)をクリアしたので、軽く感想的なものを。
ネタバレは書かないように配慮していますが、完全に白紙で楽しみたい方はスルーの方向でお願いします。
UNDERTALEの沼にがっつりとハマり、その後DELTARUNEのchapter 1をプレイして当然のごとくDELTARUNE沼にもハマりました。
UNDERTALEは自分の中で衝撃的なゲームでした。
メインの登場人物だけではなく、脇役や一般的なRPGで所謂”雑魚キャラ”に相当するようなモンスター達に至るまで行き渡っている、秀逸なデザインと愛すべき個性。
トビー・フォックス氏のセンスとユーモアが光る暖かい(でも、ちょっと不穏と狂気もトッピングされている)物語。
その物語を盛り上げ、メロディー自体にも物語を内包しているかのような最高の音楽。
ここに自分が求めていたゲームの到達点の一つを観た気すらしました。
要するに、「最高のゲームだ!」と思ったし、「ゲームって良いな!」と思ったわけです。
UNDERTALEと出会えたことは、実に僥倖でした。
その数年後に配信されたDELTARUNEのchapter 1は、UNDERTALEのテイストを継承した期待通りの作品でした。
しかし、前述の通り本編としては未完成であり、あくまでchapter 1、起承転結の「起」、本編の序章部分のみの先行体験版。
chapter 1単体でも一つの物語として完結しているのですが、とはいえ最後の最後で衝撃の展開を迎えたままエンディングに突入したこともあり、ず~~~っと続きが気になったままで待ち続けていたわけです。
新劇場版エヴァンゲリオンやHUNTER×HUNTERのファンであれば分かるはず、この想いが。
そして遂に今年、chapter 2が顕現しました。
本編そのものではなく、今回もchapter 2のみの先行配信でしたが、それでも待ち続けていたものにとっては、公式より”新しい世界”が投下されたことは天にも昇る心持ち。
そして、chapter 2も期待通りでした。
chapter 1から広がる世界、一人一人に”この世界で生きている”感がきっちりとある個性的でクセがスゴい登場人物達、物語の舞台や登場人物達にマッチした中毒性のある音楽・・・UNDERTALEから続くトビー・フォックス節が溢れる世界を、楽しむことが出来ました。
恒例のパズルや戦闘中のギミックも多彩で、「こう来たか~」「そんなネタを仕込んでくるとは!」と驚いたり感心したり。
トビー・フォックス氏の「このゲームを楽しんでほしい」という誠実なおもてなしマインドをビシビシ感じます。
作品の性質上、下手なことを書くと全てネタバレ一直線になってしまうので、具体的なことは書けないのがもどかしい限りですが、とにかく作者がゲームというモノを大好きで大好きで仕方ないんだな、ということが伝わってきます。
ゲームに限らず、作者のそのような情念や執念のようなモノが漏れ伝わってくるような作品は、応援したくなるってもんです。
UNDERTALEにハマった人、トビー・フォックス氏の提示する世界に陶酔している人であれば間違いなくお楽しみいただけるであろう逸品です。
極端に言えば、UNDERTALEもDELTARUNEも ”トビー・フォックス的世界観にハマれるかどうか” が判断基準の全てと言っても過言ではない気がするので、UNDERTALE未プレイであればDELTARUNEの前にUNDERTALEの世界に入門することを強くおススメ。
今回のchapter 2で世界観の説明や物語の流れ等、「起」のお膳立てが完了したという雰囲気。
今回のエンディング(またしても最後で衝撃の展開ですが)を観る限り、いよいよ次回から本格的に物語が動く予感がします。
完成が何年後になるのか分かりませんが、続きが楽しみです。
待ちましょう!