北海道・だて歴史文化ミュージアムで『企画展 伊達政宗文書を読む』を観てきました
だて歴史文化ミュージアム(北海道 伊達市)で企画展『伊達政宗文書を読む』(会期:2024年7月6日(土)~ 9月23日(月))を鑑賞してきました。前回は『フランク・シャーマン浮世絵コレクション』で訪問しており、今回は1年ぶりの訪問です。
こちらの博物館では仙台藩・亘理伊達家が北海道に移住した際に持ち込んだ文化財等を所蔵しているのですが、その中でも今回は伊達政宗の文書に焦点を当てた企画展です。
多くの戦国武将が文書類は祐筆(文章作成を担当していた文官)に代筆させていたそうですが、伊達政宗の文書類は多くが自筆だったそうで、かなり筆まめな人だったそうな。
そんな政宗の自筆文章の数々が展示されています。
東北地方の合戦に関する文書や徳川家康に関する文書等、いろいろと興味深い文書が多数展示されていますが、今回の目玉展示は修復作業によって蘇った石田三成宛の文書でしょう。
かなり貴重な歴史資料ですが、破損して文言が抜け落ちているため、現状で文章の詳細や意図は不明だそうです。
今後の研究が進めば、新しい歴史的発見があるかも?
「落ち着いたら一緒に鷹狩りにでも行きましょう!」みたいな追伸が書いてある文書もあって、それが個人的にかなり面白かったです。
戦国時代でも現代の「今度飲みに行きましょう!」というビジネス社交辞令的なやつがあったんだな、と。
伊達政宗の人となりが伝わってくるようで、とても良い感じ。
あまり大きな博物館ではないので展示もそこまで大規模なものではありませんでしたが、開催日程がちょうど子ども達の夏休みと重なっていたのもあってか、かなり分かりやすい解説文が付いており、私のような初心者でも楽しめる良い企画展でした。
今後の企画展も楽しみにしています!