お菓子と雑貨でつながるご縁【かまびと。#10 JAM JILL SWEETS・川原純里さん】
ドアを開けると、ふんわりとただよう焼き菓子の甘くて香ばしいにおい。お店の中には、クッキー・プリン・タルト・ケーキなどのお菓子の他にも、たくさんのハンドメイド雑貨が置かれています。まさにかわいいもの好きにはたまらない空間です。
今回の「かまびと。」でご紹介するのは、嘉麻市のお菓子屋さん「JAM JILL SWEETS」の店主、川原純里さん。JAM JILL SWEETSさんの可愛いクッキーはふるさと納税でも大人気です。さらに、川原さんはご自分でイベントも積極的に開催されています。そんな川原さんがお菓子作りに持つこだわりや原動力についてお伺いしました。
1, 子どもでも安心して口にできるお菓子を
ーJAM JILL SWEETSさんの可愛らしいお菓子はふるさと納税でも人気ですが、お菓子作りの際にこだわっているところはどこですか?
こだわっているのは材料ですね。お菓子に使用している卵や生クリームはグリーンコープから仕入れたものを使っていますし、砂糖にはきび砂糖を使っているものもあります。「子どもさんでも安全に食べてもらえるものを作ろう」ということをテーマにしてお菓子作りをしています。
お菓子の見た目にもこだわっています。かわいいものが好きで、細かい作業も好きなので、毎日ちまちま作業をしています(笑)他の洋菓子店でここまで細かい作業をしているところは少ないかもしれませんね。それがお客さまに手に取ってもらえる理由でもあると思っています。クッキーは子どもさんに特に喜ばれますね。お店に来るおばあちゃんにも「かわいい!」と一目惚れされてお菓子を買っていかれる方もいらっしゃいます。
ー季節によって店頭に出されているお菓子も変えていらっしゃるんですか?
そうですね。クッキーやプリンなど定番のものは年中揃えているのですが、生菓子は季節によって変えています。春にはいちごのタルト、夏はマンゴーのムースと抹茶のババロア、秋は栗やお芋を使ったお菓子を作っています。その時期にある材料を使って、好きなものを好きな時に、好きなだけ作っていますね。気が向いたら新しいお菓子にも挑戦しています。
ーふるさと納税に出されているものの中で、川原さんが個人的にお気に入りのものは何ですか?
クッキーとセットで出しているハート形のタルトが私は一番好きですね。食べ応えがあるし、外の生地がサクッとしていて中がジューシーな食感も気に入っています。タルトの中に入れるものも、時期によって変えています。洋梨、ダークチェリー、ナッツをよく使いますね。特にナッツはリピーターさんが多くなっています。
2, 趣味のお菓子作りからお店に
ー川原さんがお菓子屋さんを始めようと思ったきっかけを教えてください。
中高生の頃からクッキー作りをしていて、お菓子作りは好きでしたね。ただ一番のきっかけになったのは、子どもが幼稚園に入った頃に近くのイタリアンレストランでパートをしたことです。そこでは、お菓子やパスタ、ピザの作り方を習って、その調理を担当しました。近くのスーパーに生産者の持ち寄りコーナーがあったのですが、レストランで働いている時にそこにカゴ1つ分の焼き菓子を出品したんです。それが回り回ってお店になったという感じですね。
一番下の子が幼稚園に入った時に、「これから歳もとっていくし、店を始めるなら今がやり時じゃない?」と夫と母が言ってくれたんです。その時に家から近い店が空き店舗になっていたので、「動くなら今しかない」と思って始めました。かれこれ13年くらいお店をやっていますね。
店は基本的に1人でやっているので、始めた当時は夜中まで作業をやっている時が多かったです。朝早くから仕込みをすることもあるので、休む暇もない状態でしたね。お菓子を作りながら、お客さんの相手をしながら、仕入れもしながらというのを1人でこなしているので、「全部完璧にできた!」という日はほとんどないですね。休日にも仕込みをしているので、休みの日というのもほとんどないんです。
ーお店にはたくさん雑貨が置かれていますが、最初からお店には雑貨を置いていたのですか?
私は雑貨が好きなので、お店を開いた時から雑貨はおこうと思っていました。クッキーと一緒にプレゼントにしても良いかなと思って。イベントに出店した時に気に入った方に声をかけたり、友達の繋がりで置くことになったり、お店にハンドメイド作家さんが売り込みに来られたりして、気がついたらどんどん増えていきましたね(笑)今は40人くらいの作家さんの雑貨を置いています。
ーお店をやっていてよかったと思うことはありますか?
やっぱりハンドメイド作家さんの友達が増えたのが嬉しかったですね。お客さんにも知り合いができるのでそれも楽しいなと感じます。
ー川原さんはよくイベントの企画もされているんですか?
コロナ前は1年に1回、近くの神社で雑貨市というものを開いていました。うちに雑貨を置いているハンドメイド作家さんに声をかけて、食べ物を提供する方も呼んでいましたね。コロナ禍で中止になってしまったのですが、これを楽しみにしてくださっているお客さんも結構いました。
イベントをよくやっているのは、やっぱり楽しいからです。お客さんに楽しんでもらって、出店者も楽しめるという場所ができたらいいなと思っています。
ー川原さんは「嘉麻パークフェスティバル」の運営もされていたと伺いました。これを始めたきっかけは何ですか?
そうです、私と知り合い合わせて3人で始めました。コロナ禍になってハンドメイド作家さんが作品を売れる場所がなくなってしまったことや、嘉麻市のお祭りがなくなってしまったことがきっかけです。子どもたちもお祭りがなくなってしまって悲しいだろうなと思っていたので、これで元気を出して楽しんでもらいたいなと思っていました。
私と一緒に運営をやっていた人の知り合いを集めて、合計60個のブースとキッチンカーを呼びました。ハンドメイドのお店はもちろん、子ども向けの縁日や、ワークショップ、ハンドマッサージなども行いましたね。お客さんは1000人くらい来られたんじゃないかな。次の予定は決まっていませんが、また何かイベントができたらいいなと思っています。
ーイベントをやっていてよかったなと思うことはありますか?
みんなのニコニコしている顔を見るのが一番ですよね。主催したからと言って、金銭的に儲かるというわけではないんです。ですが、皆さんの力になれたり「楽しかった」という声が聞けたりすると「やってよかったな」と思います。
ー逆にイベントをやっていて大変だと感じることはありますか?
大きいイベントになると他の団体さんや施設との調整には苦労しましたが、実はそう大変に感じないんです。イベントをするのが好きなんでしょうね。
4, 店を閉じるという決断、そして今後
ー川原さんのこれからの展望を教えてください。
実は、この4月(※2023年4月)でお店を閉めるんです。雑貨が置けなくなったり、ふらっと立ち寄っていただけなくなるのは残念なのですが、コロナの影響もあり、私自身も歳をとってきたので…
これからは家の厨房でお菓子を作って、近くの直売所やイベント、ふるさと納税への出品を中心にしていきたいと思っています。まだ全く予定は立っていませんが、地盤はあるのでイベントもちょこちょこできたらいいなと思っています。
ーありがとうございました。お話を聞いていて、川原さんは人と人とのつながりをすごく大事にされていて、それをうまく活用されているのかな、という印象を受けました。
そうですね、色々な人が来てくれると楽しいですしね。お客さんも作家さんもよく来てくださってしゃべってくださったりします。人と一緒にワイワイするのが好きなんですよね。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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