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映画『Loveyapa』

今年度は目ぼしいヒンディー語映画が少なく、あまり映画館に出かけていない。さみしい。久しぶりに鑑賞したのは『Loveyapa』。アーミル・カーンの長男ジュナイド・カーンが主役。ジュナイド君はどちらかというと舞台演劇の勉強をしていたのだけれど、近年はちょこちょこと映画製作など映像系の仕事も始めた。本作が主役デビューということになるようだ。
INOX Visal Mallにて鑑賞。英語字幕表示されてラッキー! と思っていたら、休憩後の後半は表示されなかった。

監督 アドヴァイト・チャンダン
出演 ジュナイド・カーン、クシー・カプール、アーシュトーシュ・ラーナーほか

監督はSecret Superstarのアドヴァイト・チャンダン。タイトルのLoveyapa は英語のLoveとヒンディー語でも特定の意味を持たないयापा の造語。ヒンディー語/パンジャービー語の siyapa からの連想で、「恋のから騒ぎ」的なイメージかな。


あらすじは…


アプリで出会ったラブラブカップル、グッチ(ジュナイド)とバーニー(クシー)。家族に隠して交際していたが、ひょんなことからバーニーの父(アーシュトーシュ)にバレてしまう。バーニーの父はグッチを呼びつけ、2人がお互いのスマホを24時間交換し、その結果問題なければ2人の結婚を認める、そうでなければクシーと他の男との縁談を進める、と告げる。
元カレ、元カノ、SNS、マチアプ等々、スマホからあらゆる情報が噴き出して…。2人の恋の行く末は。

軽めのラブコメディ。トレーラーを見ても、あらすじを見ても、特に期待するところはなかったが、想像(心配)を大きく上回って、かなり面白かった。
ディープフェイクの問題も盛り込まれていて、ヴィジュアルの片手越しのキスも最後にうまいこと回収されて、スマートに問題解決するストーリーラインはチャンダン監督の技巧かな。サクッとキスシーンをやってしまうのはパパ譲りか。ジュナイド君は今のところ特筆すべき点はないけれど、これからいろんなタイプの作品に出て、はまりどころを見つけてほしい。キラン・ラオ作品も良いのではないかな。
父親役のアーシュトーシュ・ラーナーは本当にお芝居が上手い。彼が登場すると画面がバチッと締まる。ん? これは…と思ったら、やはりNational School of Drama(NSD)の出身。NSD出身者には、ナシールッディーン・シャー、故イルファン・カーン、アトゥル・クルカルニー、ナワーズッディーン・シッディーキー、とお芝居の上手い人ばかり。

なお、サービスなのか、ほんの一瞬だけアーミルの過去作品の映像が使われていた。JJWSの一シーンらしい。
Streaming Partner としてクレジットされたのが NetflixではなくHotstarだったので、先々Hotstar からの配信になるのかもしれない。


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