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積極的分離理論の解析

こんにちは。Amelie(アメリー)です。
今回は、「積極分離理論の解析」について書いていきます。

自分の中で起こっていた人格の分離と融合、人格の二次統合について解析や考察していこうと思い、この記事を書くことにしました。長くなってしまったので、記事を2つに分けて更新いたします。

前編では、「積極的分離理論の解析」について、
後編では、「積極的分離理論の考察」について書いています。


今の状況がとても苦しい方にとって、前に進むために、上に上がるために、少しでも参考になれば幸いです。


私の「積極的分離理論」との出会いは、下記の記事でも触れています。




■積極的分離の遂行イメージ


積極的分離の遂行における人格再形成の過程は、私の中では、高分子の重合反応の1つである「連鎖重合」のようなイメージです。モノマー単体では重合反応をすることが困難なため、開始剤を添加して重合反応を促します。

連鎖重合 (Chain Polymerization)
連鎖重合は、モノマーが順次結合していく反応を特徴とする方法で、以下の3つの段階で進行します。

開始反応 (Initiation): 開始剤(ラジカル、カチオン、アニオンなど)によってモノマーが活性化され、反応が始まります。

成長反応 (Propagation): 活性化されたモノマーが次々と他のモノマーと結合し、連鎖的に高分子が成長します。

停止反応 (Termination): 成長が止まり、重合反応が完了します。停止はラジカルの結合や、不活性な分子との反応によって起こります。


積極的分離においては、下記のようなイメージです。

①モノマー:ベースとなる人格
②開始剤:重大なエピソードや重大なエッセンス
③成長活性種:OE特性や第三因子
④ポリマー:より精神性と思考力が向上した人格


積極的分離が発生するか否かは、開始剤となる重大なエピソードの有無だと思います。自分という存在を、肉体的にも精神的も脅かすエピソードがあるかどうか。積極的分離が起きる特性や要素を有していても、重大なエピソードが無ければ積極的分離は起きません。

自分という存在を脅かす重大なエピソードが起きることで、積極的分離機構が駆動し、人格の分離と融合の長い長い旅路が始まる。そして、重大なエピソード以外にも、クリエイティブ作品などから重大なエッセンスを感じ取ることで、OE特性や第三因子によって分離と融合が促進され、より思考が活性化され、クリアになっていく。

私の中では、そういったイメージです。


ギフテッドやHSPが積極的分離を引き起こし、積極的分離を遂行しやすいのは、成長活性種であるOE特性や第三因子をより多く有しているからだと思います。



■積極的分離の遂行速度と進度


①遂行速度

積極的分離の遂行速度は、エピソードやエッセンスの重さと鋭さ、発生回数と頻度が鍵になっていると思います。

エピソードやエッセンスの重さと鋭さによって、人格再形成反応の持続時間と、積極的分離の到達レベルに差が出てきます。また、精神や思考への負荷や、精神の分離してから思考の発散が収束して精神が融合するまでの時間にも差が出てきます。

エピソードやエッセンスの重さと鋭さは、加速度のようなイメージです。エピソードやエッセンスが、より重くて、より鋭いものであればあるほど、思考の発散が収束して、精神を融合させる難易度が上がり、人格再形成反応の持続時間が長くなります。

自分という存在を脅かすほど重大であればあるほど、失敗する可能性も大きくなりますが、それらを乗り越えた時は、より遠くまで進むことが可能です。失敗すると、人格再形成反応の過程で、ベースとなる精神が消滅してしまい、積極的分離レベルが退行する可能性があります。

特に、レベル2~3までに、重大なエピソードやエッセンスがあると、積極的分離の遂行速度は、他の人よりも速くなります。


②進度

積極的分離の進度は、エピソードやエッセンスの重さと鋭さに加えて、エピソードやエッセンスから得られる気づきの大きさが鍵になっていると思います。

人生の中で起こるエピソードや感じ取るエッセンスが、自分という存在を脅かすレベルの出来事や要素なら、大きな気づきを得られます。逆に、閃きのような、前に進むきっかけとなる出来事や要素なら、小さな気づきが得られます。

私も一般的な家庭に生まれて、家族に愛されて、平凡な人生を歩めていたのなら、積極的分離を起こしていませんし、積極的分離機構のスイッチが入ったとしても、その歩みはとても緩やかなものになったと思います。

私は動乱の星を持って生まれたようで、波乱万丈の人生を送ってきました。



■積極的分離レベル3へのシフトが難しい理由と突破法


レベル3へ進むということは、世の中の多くの人から見たら、異端とも言えるような道を進むことになります。文字通り、敷かれたレールから外れること、集団からの離反を意味します。


おそらく、積極的分離を遂行している人は、思春期や青年期にこのフェーズを迎えることが多いでしょう。周囲を見渡すと、青春や人生を楽しんでいるように見える人ばかり。それは、何も悪いことではありません。

自分も目をつぶって、耳をふさいで、

周りに流されて楽しんじゃえばいいじゃん?
社会って、そういうものでしょう?
諦めたら、楽になれるんじゃない?


でも、自分はそうなりたくない。それじゃ、自分はダメなんだ。
そうしたら、自分で自分を認められなくなってしまう。


そういった葛藤を乗り越えていくことでしょう。


レベル1からレベル2は水平方向、レベル2からレベル3は垂直方向に精神が遷移します。

自分で自分を引きずり上げるんです。


それまでは、視界不良の悪天候の道を行軍してきましたが、今度は足場も不安定な断崖絶壁を上ることになります。

そこで、どうすれば、崖を上りきることができるかを考えます。

あなたなら、どうしますか?
どうしたら、足場も不安定な断崖絶壁を上ることができると思いますか?


自分の身体(精神)を鍛えて、少しでも荷物を軽くするんです。


これまで培ってきた精神をさらに強化して、今の自分にとって不要なものは捨て去り、大事なものすら捨てる覚悟で、私は崖を上りました。

自分という存在が大事ではなかったからこそ、自分の命を軽んじていたからこそ、断崖絶壁を上りきり、レベル3に上がれたのかもしれません。
当時は、いつ死んでも良いと思っていました。決して、投げやりになっているわけではなく、むしろ全力で生きていましたね。


今の自分にとって、本当に大切なものは何か、

大切にしたいものは何か。

守りたいものは何か。


そして、今一度、自分はどう生きたいのか、

自分に問いかけ、

自分を生きる覚悟を決めるんです。




■積極的分離レベル4において必要なもの


①実戦訓練を積むために必要な「擬態術の習得」

レベル3までは演習問題、レベル4からは実戦訓練です。
そこで、必要となってくるのは、「擬態術の習得」です。


レベル4では、ひたすら他者を知り、社会を知り、世界を知る体験学習のような感じでした。レベル3までは、ひたすら自分と向き合っていましたが、レベル4では、向き合う対象が他者や外の世界へと変化します。

そして、会社などの組織や地域社会など、社会生活を通して、さらに視野を広げて、視座を高めていきます。それまで培ってきた自身の力を駆使しながら、社会や他者からより多くのことを学びながら、さらに精神を磨いていきます。

調和を重んじる日本社会では、「擬態術の習得」が、レベル4において鍵となってきます。


レベル4では、多角的な思考になっていくと記されていますが、実戦訓練を積んでいくことで、あらゆる視点や立場から物事を考えることができるようになり、問題解決能力も向上していきます。

しかし、社会生活は、理想論だけでは解決できないことばかり。
学生時代よりも、その壁を大きく感じることでしょう。


組織など会社において、最適な解決方法は理想論ではないですから、理想と現実を上手く折り合いをつけながら、より良い方向へ、より良い結果になるように、常に最善を尽くしていきます。

レベル3で敷かれたレールから外れ、集団から離反しましたが、レベル4では、社会のルールを知るため、世界を知るため、他者を知るために、集団への適応が必要となります。

異分子は警戒され、仲間にはなれませんからね。


レベル3の精神のままでは組織には馴染めず、組織から自主的に離脱するか、もしくは、組織から排除されてしまうかもしれません。

資本主義が覇権となっている社会はとても現実的で、誰も机上の空論や理想論は求めていません。レベル4では、自分の理想を追求するのではなく、自分の理想と社会や世界、他者の理想や認識のすり合わせをしていく過程となります。

擬態術を習得しても、違和感を完全に消すことはできませんが、

組織の一員として正しく機能できるよう、あらゆる状況や場面でも相応しい対応ができるよう、「擬態術」を磨きながら、実戦訓練を積んでいく必要があります。

・・・

②過去の出来事の振り返りと視点の入れ替え

レベル4は、体験学習と気づきの積み重ねです。

私の場合、レベル4までくると、かなり人格が安定していたので、精神の揺らぎも少なく、自分という存在を脅かすような重大なエピソードも起きませんでした。大~中くらいのエピソードは起こりましたが、レベル2~3までの精神が崩壊しそうなほどの重くて鋭いエピソードはありませんでした。

レベル4では、重大なエッセンスを感じ取ることの方が多かったです。年齢や経験を重ねることで、立場や見方が変わることで、自分のこれまでの人生を振り返って、過去の出来事の見方が変わるような気づきが多くありました。

自分も親と同じ年齢になることで、積極的分離を引き起こすきっかけとなった重大なエピソードの裏側を思い測れるようになりました。あの時、父や母の言動は本当は違う意味合いもあったのかな、実はこういう風に思っていたのかなって。


ひたむきに自分と向き合ってきたレベル3までの過程を、自分と登場人物の視点の入れ替えて考察することで、また新たな気づきが生まれ、より思慮深く、他者を敬い、他者を慈しむことができるようになります。



■積極的分離レベル5は第三因子が鍵となる


積極的分離理は水平方向よりも、垂直方向のシフトの方が難易度が高いです。レベル5へのシフトは、レベル3とは覚悟も次元も異なります。


私は複合タイプで、複数の特性や要素を併せ持っているため、レベル5になる過程については、あまり参考にならないかもしれません。本当にあの時期は自分でも何が何だかといった感じで、自分が自分ではないようで、不思議なことが沢山起きました。

レベル5に上がったのは、別の要素の副産物だと思っています。そのため、レベル5になる過程には、積極的分離に関するものではない部分も多分に含まれていて、正確な解析が難しいです。突然変異の個体ですかね。



レベル5では、人生最大の衝撃的なエピソードが起きました。

その先の道へ辿り着くために、今の私になるために、

第三因子による精神のビッグバンが起きたのでしょうね。


これまでの自分にとって、最大の危機といっても過言ではないほどの由々しき事態だと思いました。でも、受け入れるしかないと思って思考を手放して、全てを思考の海に委ねてみました。もう人でなくていいやって。


そしたら、人もどきになってしまいましたね。

・・・

①第三因子とは何か

ここまで、第三因子について、詳しく触れてきませんでした。
現時点で、私が思う「第三因子」について書いていきます。

色々な考えがあるようですが、明確に定義されていないようですね。
私の中にあった「第三因子」は、これ。


目に見えないもの、形のないものを信じる力

目に見えないもの、形のないものを感じる力


「精神」や「人格」とか、「理想」や「未来」とか、すべて目に見えないものや形のないもの。そう、積極的分離の過程ではこれまで、ず~っと、ず~っと目に見えない、形のないものに精神を囚われ、考え続けているんですよ。

多くの人は現実世界で、目に見えるものや形のあるもののために行動しているのに、積極的分離を遂行している人間は、目に見えないものや形のないもののために行動しています。


積極的分離は精神だけでなく、身体も重要な要素だと思っています。

感覚過敏なので、五感で繊細に感じ取れる。
感性を磨くことで、エッセンスに潜む要素を敏感に感じ取れる。


・・・

②日本特有の第三因子

日本人は無宗教の人が多いですが、信仰心が無いわけではありません。

神社やお寺に参拝してお祈りしたり、家庭内でも仏壇を家に置いて仏様を供養したり、神棚を設けて神様を祀っています。

また、「万物には魂が宿っている」と言われ、日本では人形供養や針供養など、ものを供養する風習があります。


あなたは神様を信じていますか?神様は存在すると思いますか?

魂はあると思いますか?魂は存在すると思いますか?

魂と器の違いや感覚はありますか?


私の実家にも、仏壇や神棚があり、敷地内には神様を祀っている祠も数ヶ所ありました。目に見えないものや形のないものを信じる力や感じる力が強かったからこそ、今に至っていると思っています。

積極的分離の孤独な道のりでは、直感も大きく働いていて、直感に助けてもらうことや、導いてもらうこともあり、生きるというよりも、生かされているという感覚の方が大きかったです。


日本の風習を取り入れることで、

概念を捉える力、具体化する力、抽象化する力が強まり、

積極的分離を遂行しやすくなるのではないかと思います。




あとがき


今回は、「積極分離理論の解析」について書いてみました。

積極的分離機構のスイッチが入ると、同じ方向性で、同様の経路を辿っていき、人格の分離と融合を繰り返して、やがて、思考や精神が収束して、落ち着いていくのでしょう。

今の状況がとても苦しい方にとって、前に進むために、上に上がるために、少しでも参考になれば幸いです。


最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。



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