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思考と遠野 0926

今朝、家を出ると、少し遠くに朝マックを大事そうに抱えて家に入って行く人を見かけた。

右手で袋の持ち手を持ち、左手を袋の底に添えて、揺らさぬためか少し膝を曲げて。
心なしか微笑んでいたようにも見えた。

わたしも今週末はモスバーガーを食べると決めている。


わたしの手を見て、
「綺麗な手だね。苦労を知らない手だ」
と言った人がいた。

確かに経験の量では劣るかもしれないけれど。
この手が何に触れて、どんなことをしてきたかも、ひとつも知らないくせに。

小さい頃から、考えすぎだと言われてきた。
でも、考え切る?考え尽くす?なんてこと、できるのでしょうか。


岩手県遠野市に行ってきた。
わたしにとっては、地続きでありながら、そこは異界だった。
土地は広いのに人の姿はまばらで、しっとりした冷たい空気で満ちていた。
木の影や民家の裏に、天狗や河童がいても少しも不自然じゃなかった。


昨夜、パソコンを開くと更新が始まり、なかなか進まないので手に取った千早茜さんの「雷と走る」 
気がつくと最後のページで、パソコンの更新はとっくに終わり、電源も切れていた。

この頃まとまった時間も集中力もなく、思うように本を読めていなかったので、久々に感じた没入感は懐かしくて、ときめいた。
頭がすっきりした感じもする。

やっぱり読書からは離れられんな、と思う夜



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