ややこしい肩関節周囲炎を完全に理解する
外来の整形外科や運動器を専門としているクリニックの臨床では肩が痛いと訴えてくる患者さんがたくさんいます・・・・・・
そしてその多くはレントゲンとっても異常なし、MRI入っても異常なし。
でも痛い・・・
どうしたら良いかわからない。
このように訴えてくる患者さんを臨床で担当することは多いと思います。
原因不明の肩の痛みは肩関節周囲炎であることが多いです。
今日は肩関節周囲炎について詳しく学んでいきましょう。
肩関節周囲炎とは
理学療法ガイドラインの定義→50歳前後に起こる原因がよくわからない肩周辺の痛みと可動域制限を主症状とする状態。
五十肩、疼痛性肩関節制動症、凍結肩などとも呼ばれます。
痛みと可動域制限の問題が特に多い。
肩関節周囲炎の特徴
・関節滑膜の炎症と肥厚
・関節包、腱板疎部、烏口上腕靭帯が繊維化して肥厚
・関節包の容量が少ない
・肩甲下筋下滑液砲の閉塞が認められるが関節内癒着はない
・肩峰下滑液包の血流が増加している
理学療法士ができることとは?
・肩甲上腕関節周りや肩甲胸郭関節周りの筋肉の短縮の有無を確認し、筋バランスを調節する
・関節包、腱板疎部、烏口上腕靭帯の伸張性低下と短縮の改善→モビライゼーション
・肩峰下滑液砲の滑走障害の改善
上記の内容のどれが機能的な問題に繋がっているかを評価する必要がありますね。
肩関節周囲炎の病期
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