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【本の紹介】死ぬまで生きる日記

私が2024年に読んで良かった本、第1位がこの『死ぬまで生きる日記』でした。世に出してくださってありがとうございます。

著者は長年にわたって、毎日のように「死にたい」と思い続けてきたといいます。決して常に絶望しているわけではなく、喜びや楽しさを味わうことはできている、自殺行為に及んだこともない、でも「死にたい」という気持ちがずっとある。この本は、そんな著者がオンラインカウンセリングを通してこの気持ちと向き合った記録です。

カウンセラーさんとのやり取りや、カウンセリング外で著者が試したこと、感情の変化などが丁寧に書かれています。私は別に著者と同じような経験をしてきたわけではないのですが(むしろ重なるところは少ない)、それでも自分の奥深くにある感情に気づかされたり、著者に深く共感したりと、一緒にカウンセリングを受けたような感覚になりました。

必ずしも「死にたい」ではないかもしれないけれど、普通に暮らしていても何らかの苦しみ、澱み、引っかかりのようなものを抱えている人は、きっと大勢いるだろうと思います。そういう人に、ぜひ手に取ってみていただきたいです。

自然な死が訪れるまで、死なずに生き続けること。
このことがいかに難しいかは、自分の身をもって知っている。だから、そうしたいと願っているすべての人に、この本を捧げたいと思う。もしも、ほんの少しでも誰かの「死ぬまで生きる」ための力の支えになれば、これほど嬉しいことはない。

土門蘭『死ぬまで生きる日記』(生きのびるブックス)p.9

著者の思いのとおり、しっかり支えになってくれる本だと思います。


*こちらの本はオンライン購入可能です→からだとこころと暮らす棚

PASSAGE SOLIDA(神保町駅 A7出口徒歩1分)
東京都千代田区神田神保町1丁目9−20 Shonengaho-2ビル
1Fカミーユ・ピサロ通り 5-2番地



土門蘭『死ぬまで生きる日記』(生きのびるブックス)


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