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1つの流派から学ぶ
世の中には情報が溢れています。インターネットの普及により、成功した人の情報を昔より簡単に手に入れることができるようになりました。それでも成功する人がほんの一握りなのはなぜでしょうか?
理由の一つに成功にはいろんな流派があり、それぞれの方法が相反する場合が多いからです。複数の流派を同時に取り入れるのではなく、一つの流派を選び、それを徹底して実行することが必要なのです。
ここではダイエットに置き換えて考えてみましょう。
PFCバランスの基礎知識
ダイエットを語る前に、まずはPFCバランスについてです。
PFCとは、三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の略です。これらの栄養素は、それぞれ異なる役割を持ちながら、エネルギー源として身体に必要です。
タンパク質(P): 筋肉や皮膚、髪などの材料となり、身体の修復や成長に欠かせません。
脂質(F): ホルモンの生成や脂溶性ビタミンの吸収に重要です。また、エネルギー効率が高い栄養素です。
炭水化物(C): 脳や身体の主なエネルギー源となります。特に運動時には即効性のあるエネルギーとして重要です。
このPFCバランスを理解することで、ローファットダイエットやケトジェニックダイエットがどのように異なるのかがより明確になります。
ダイエット方法を選ぶ際に注意すべきこと
ダイエットを始めようと思ったとき、世の中には多くの選択肢があります。ローファットダイエットやケトジェニックダイエットなど、その方法は実に多種多様です。しかし、ここで重要なのは、それぞれの方法の特性を理解し、自分に合ったものを選ぶこと。そして、同時に複数の方法を組み合わせるのは避けるべきだという点です。
糖質と脂質を摂るダイエットは両立しない理由
ローファットダイエットは脂質の摂取を抑え、主に糖質をエネルギー源として活用します。筆者もこのやり方で75kgの体重を65kgまで10kg近く落としました。一方で、ケトジェニックダイエットは糖質の摂取を極限まで減らし、脂質を主なエネルギー源とします。これらの方法が相反する理由は、身体のエネルギー代謝の仕組みにあります。
通常、私たちの身体は糖質をエネルギー源として利用します。ご飯やパン、果物などに含まれる糖質を摂取すると、血糖値が上がり、それに応じてインスリンが分泌されます。このインスリンが、細胞にエネルギーを供給する役割を果たします。
しかし、ケトジェニックダイエットでは糖質摂取を抑えることで、身体は糖の代わりに脂質を分解してエネルギーを得るケトン体を生成します。このプロセスを"ケトーシス"と呼びます。ケトーシスの状態に入るためには、糖質の摂取を極力抑え、脂質を十分に摂取する必要があります。この状態では、身体は脂質を効率的に燃焼し始めます。もっと詳しく知りたい方はこちらの動画から
もし、これら2つのダイエット方法を同時に試みた場合、身体はエネルギー源として糖質を優先的に使い、脂質は蓄積されやすくなります。結果的に、ダイエットの効果が得られないばかりか、逆効果となる可能性もあります。
ローファットダイエットのメリットとデメリット
メリット:
炭水化物を摂取できるため、エネルギー不足を感じにくい。
食事の選択肢が多く、外食時でも対応しやすい。
心血管疾患のリスクを軽減する可能性がある。
デメリット:
脂質摂取の制限により、脂溶性ビタミンの吸収が減少する可能性がある。
長期的には空腹感が増しやすい。
脂肪を必要とするホルモンバランスが崩れるリスクがある。
ケトジェニックダイエットのメリットとデメリット
メリット:
脂肪燃焼が進みやすく、短期間で体重が減少しやすい。
空腹感が抑えられやすい。
糖質の摂取を制限することで、血糖値が安定しやすい。
デメリット:
初期段階で体調不良(ケトフルー)を感じることがある。
糖質制限が厳しいため、食事内容に制約が多い。
良質な脂質を摂るための費用がかかり、長期間の実践が難しく、リバウンドのリスクが高い。
どちらを選ぶべきか?
ローファットダイエットとケトジェニックダイエットのどちらを選ぶべきかは、あなたのライフスタイルや目標によって異なります。例えば、
ローファットダイエット: 運動量が多く、炭水化物を主食とした食生活を送りたい方に向いています。
ケトジェニックダイエット: 糖質を制限しやすい環境にあり、脂質を積極的に摂取できる食生活を維持できる方に適しています。
どちらの方法を選ぶにしても、無理のない範囲で続けられることが最も重要です。また、必要であれば栄養士や医師に相談し、自分の身体に合った方法を見つけることをお勧めします。
ビジネスにも応用できる選択の原則
このダイエットの話は、ビジネスの世界にも通じます。例えば、ホリエモン(堀江貴文)さんは、電話を完全に禁止し、連絡手段をLINEやメールのみに限定しています。一方で、私の周りの社長さんたちは「どんどん電話してきて!」というスタンスで、真逆の考え方を取っています。
ホリエモンさんの考えでは、電話は相手の時間を奪う非効率的な手段とされ、文章でのコミュニケーションが効率的とされています。一方で、私のまわりの社長さんたちは、直接のやりとりがスピード感や信頼関係を生むと考えています。このように、どちらも一理あるものの、アプローチは大きく異なります。
どちらのスタイルが適しているかは、ビジネスの特性や個々の価値観によります。一つの流派に集中し、そのスタイルを徹底することで、成功につなげることができるのではと考えております。
まとめ
ダイエットもビジネスも、選択肢が多いからこそ迷いがちです。しかし、どちらにおいても、複数の方法や戦略を同時に試すことは得策ではありません。自分や自社に最適な流派を一つ選び、それを継続して実行することで、より良い成果を得られるでしょう。